靖国神社の分祀について | 中杉 弘の徒然日記

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靖国神社は、明治時代に招魂社(しょうこんしゃ)として造られました。「国のために戦って死んだ人をお祀りしよう」という目的で招魂社は建てられました。この招魂社には、西郷隆盛は祀られていないのです。西郷隆盛は、西南戦争で明治政府の逆賊になったので靖国神社にはいないのです。

 大東亜戦争の終戦になった時にA級戦犯を靖国神社にお祀りするのかどうか論争になったのですが、お祀りしないできたのです。

 GHQは、このように考えたのです。「悪いのは、A級戦犯だ。日本国民は悪くないのだ。A級戦犯が悪いのであり、国民を戦争に巻き込んで戦争を起こしたのだ。悪いのはA級戦犯だ!」と、日本国民を洗脳してきたのです。

 これは、ドイツでも同じで、GHQはニュルンベルク裁判を行いました。「悪いのは、ナチ党のヒトラーなのだ。国民は何も悪くない」という路線を引いたのです。「ナチ党が悪い」というために、そいつらを戦犯にして死刑にする必要があったのです。

 「その死刑を行い納得すれば、日本国民は許されて日本人は綺麗になる」という免罪符を頂いたことになり、靖国神社ではお祀りしなかったのです。すると、靖国神社の遺族会はA級戦犯を恨むのです。「お前達のせいで、うちの息子は戦死したのだ」となります。

 このA級戦犯と靖国神社の英霊は明確に区別していなければならなかったのです。これが、GHQのとった政策です。

 ところが、松平永芳宮司が凄いことをやってしまったのです。厚生省から送られたA級戦犯の14柱を、夜中の12時に神に祀ってしまったのです。それを誰にも相談せず、宮司の独断で神に祀ってしまったのです。

 それは、相談するはずがありません。宮司は神社で一番偉い人です。相談する必要はないのです。それに遺族会は驚いたのです。今まで「こいつが悪い!」と言っていたA級戦犯が靖国神社に入ってきてしまったのです。これは、面食らってしまったのです。

 「A級戦犯が悪いから、内の息子が戦死した」と思っていたのに、それが神として靖国神社に入ってきてしまったのです。それは、宮司の独断でやってしまったのです。それにみなが気が付いて「それはダメだよ!」と言っても、後の祭りです。

 「ともかく分祀してくれ」と言われても「一緒になった神は分祀できない。霊魂は分割して分けられない」と宮司は言っているのです。今でも靖国神社は、それを押し通しているのです。

 すると、靖国神社から見るとA級戦犯はなくなってしまったのです。本当なのです。A級戦犯が靖国神社で英霊と同じになってしまったら、誰を恨むのでしょう。怨むのはA級戦犯ではなくて、「あの戦争を引き起こしたのは、アメリカだ!」という理論になります。遊就館ではそれを語っているのです。

元・自民党幹事長の古賀誠は遺族会の会長ですが、彼は「A級戦犯を取り出して分祀しろ」と言っているのです。宮司は「一緒になってしまったのですからそれはできない」と言っているのです。どうすれば、よいのかというと、「もとに帰せ」と言っているのです。「A級戦犯が入る前の元の状態に帰せばよいのでは」と言っているのです。

 「それはできない」と宮司は言うのです。この論争は今後も続くのです。A級戦犯を靖国神社に祀るということは、非常に大事なことなのです。

 松平永芳という第6代宮司が祀ったのです。祖父は越前福井藩主の松平春嶽(まつだいら しゅんがく)です。本当のことを知っているのです。だから、僕はこちらの方が正しいと思うし、「A級戦犯」と言っている限り日本はGHQの呪縛から逃れられないのです。






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朝堂院大覚 剣道と神道 2014 ・6・5


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