よもぎ塾3月17日のレポート | 無料塾「中野よもぎ塾」のブログ

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こんばんは、塾代表の大西ですニコニコ

 

3月17日(日)のレポートをお届けいたします!

学校では、定期テストも終わり、卒業式に向けてあれこれと準備をしているところ。

中野区の中学校は明日が卒業式ですね。みんな胸を張って、証書を受け取ってきてください。

この日の塾には中3の出席は2人。1・2年生も部活の試合で忙しく来られない子がたくさんいて、全員で10人ほどの出席となりました。

 

そんなわけで、その倍ほどいたサポーター。指導する生徒が来ていない人は、4月13日のパーティーに向けての準備作業をやりました。

来ていた子たちはマンツーマンでしっかり指導。

春のうちに、今の学年の履修範囲でできていないところをしっかり復習しておきたいところ。

2年生には、指導内容も少しずつ受験を意識して組むようにしています。

 

 

3時間目は、サポーターのNさんにお話をしてもらいました。

テーマは「なぜ勉強をするのか」というもの。

 

テーマを聞くと、説教臭い!と思うかもしれませんが、冒頭からNさんは、

「自分も学生時代は勉強が嫌いだったし、今もなぜ勉強をしなきゃいけないのか答えは出ていない」

「大人になってもずっと勉強はつきまとってくるけれど、どうしたら少しでも気持ちを軽く、前向きにできるかを考えたい」

「説教っぽいのは嫌だし、答えはひとつではなく人それぞれだから、一緒に考えていこう」

というようなお話をしてくれました。

 

この問に対して、「将来役に立つから」「いい大学に行っていい会社に入るため」みたいなことを言うけれども、それを言われても子どもにはピンと来ないし、この答え、よく考えてみたら「本当にそうなの?」という疑問はたくさん出てきます。

勉強したことの何に役立つかなんて、大人になってみないとわからないし。。。

いい大学、いい会社に行くっていう考え方、なんか昭和的だし……(だいたい、いい会社って何よ。笑)。

 

でも、勉強しておいてよかった!と思うことって、大人になってからはたびたび感じるというのは事実なんだよね。

 

私の場合でいうと……

本を書いたり、新聞や雑誌で記事を書いたり、雑誌の編集(企画を立てて内容を考えて、レイアウトを考えて、みたいなこと)をやったりしてるという今の仕事に関して言えば。

・たくさん本を読んできて、読むことが苦痛ではないので、今もたくさんの資料を読んでそれを仕事に活かせる。

・数学は結構得意でいろいろな問題を解いたので、数学や統計の面白い本を書くことができる。

・宇宙の本を書くことになったときに、中高生くらいで習ったことをほんのり思い出して、それがとっかかりになって内容を詰めていくことができた。

・投資とか不動産関係の本を書くときに、細かいお金の動きとかを理解して書くことができる。

・歴史の授業はあんまり好きじゃなかったけれど、結構覚えていることがあるため、出張でいろんなところに行ったときにそれなりに現地の歴史的なものを楽しめる。

・海外に取材や営業で行ったときに、ある程度コミュニケーションができて、外国人とのお仕事も大丈夫だった。

・自分で源泉の計算ができる(子どもにはわからないか。笑)。

・国語が好きで、いろんな文学作品を読んできたので、そんな話をしていると憧れの作家さんのインタビューの仕事が舞い込む。

・細かいウッカリや変換ミスは別として、文法とか漢字とかを間違えずに文章を書くことができる。

 

とかですかねー。他にももっといっぱいあると思いますけど、とにかく高校生くらいまでに勉強してきたことが、バリバリ生きていることは事実なのです。でも当時は、こういうことがやりたいから、なんて考えてなかったけれど(何なら当時の夢はピアニスト→プロレスラーだからね)。

 

Nさんの資料やお話にもあったけれど、勉強したことって、自分の行く先にはどんな道があるのだろうというのを広く照らしてくれるものになると私は思っています。

自分には何もできない、何もやってきたことがないからやりたいことも思い浮かばない、っていう状態だと、今の足元に続く一歩分の道くらいしか見えないかもしれないけれど、「あ、これ知ってる、やれるかも」みたいなものが増えれば、もっともっと道の先のほうが見えたり、そこから分岐するたくさんの道が見えたり、してくるもんなんですよね。

でも、歩いてみなきゃそういうことってわからない。

だから、答えは人それぞれなんですよね。

 

知り合いのカメラマンさんは、「舞台撮影をするときに、高校で習う三角関数がとても役に立つんだ!」と言っていました。

私にとって、三角関数が役に立つ場面はまだ来ていませんが、そのうち来るのかもしれない。

大人になってもまだまだ、いつ何が役に立つかは未知なのです。

 

今やっていることは、無駄に見えるかもしれないけれど、どれもどこかで自分の人生の構成要素になる可能性がある。

「どんなふうに役立つんだろう?」そんなふうに少しでもわくわくする気持ちを持ってもらえたらな、なんて思います。

 

次回は、今年度最後の授業です!みんな待ってるよ!