アベノミクスで株価は上昇、為替は円安になって来ていますね。
一般的に「景気がよくなると金利は上がる」と言われています。本を読んでもネットを見てもほとんどがそう書いています。まったく間違いではないのですが、これが住宅ローンの金利を選ぶときにはとっても注意が必要です。
株価や為替に変化が起こってからちょくちょく質問をいただくようになったのが、「いまのうちに固定金利に変えた方がいいか?」というご質問です。
確かに悩ましい問題だと思います。今は史上最安値といっていいほどの金利情勢ですし、景気が回復していけば、金利が上がることはあれ、下がることはほとんどないだろう。下がってもちょっとだろうということは想像しやすいかと思います。
しかし、ここで気を付けてもらいたいのはいくつかあります。
その1.本当に金利は上がるのか?
過去、小泉政権のときに景気回復、株価上昇の局面があり、金利も0(ゼロ)金利が解除され、金利が上がったことがありますが、その後どうなったでしょうか?
その2.変動金利と固定金利で支払いの額はどれくらい違うか?
もし、金利上昇のリスクを回避するために固定金利にするとすれば、当然金利はアップします。例えば、2000万円、25年のローンが残っていて、1%上がれば月々の支払は約1万円アップします。
25年間での差額は大きなものになります。
その3.固定金利に変更するときに今の銀行が有利か?
銀行の固定金利はそれぞれの銀行で自由に決めることができるので、それぞれの銀行で金利が違います。
今、変動で借りている銀行の固定金利は他の銀行より有利でしょうか?他の銀行の方が有利な場合は借換えも考えられますが、その場合、手数料などのコストが発生します。
いかがでしょうか?住宅ローンの固定、変動を決めるのには、将来の金利の予想だけでなく、あなたのこれからのライフプランや収入、支出予想、銀行の商品比較などいろいろ考える必要があります。
しかも、金利上昇リスクを抑えるのは固定金利への変更だけではありません。
それ以外にもリスクを抑える方法があるのです。
いろいろな可能性を考え、金利のタイプだけでなく、トータルの返済計画をしっかり考えましょう。
LBプランニングは特定の金融機関に縛られず、相談に来られた方のメリットを最優先となる提案を行っています。