〜番外編・妻との出会い③〜

 

 

※本日の記事は、昨日の続きですので、

まだ読まれていない方は、

ぜひ先に、2-82-9(←リンク) をご覧ください

 

 

 

それは、

2012年5月の

香港でした…

 

 

場所は、

香港島の、

湾仔(ワンチャイ)駅の近く。

 

 

立夏を過ぎた頃で、

日は長くなってきたものの、

午後6時をまわっており、

 

 

辺りはすでに薄暗く、

ネオンが灯りはじめた街中を、

人々がせわしなく行き交っていました。

 

 

香港の 高温多湿な気候と、

街の喧騒や、辺りの露店の活気も手伝って、

周囲には、香港らしい、独特の匂いが漂っていました。

 

 

その街並みに そびえ立つ ビルに入る、

香港では有名な、

老舗の 広東料理レストランの 一室。

 

 

ディナーの円卓を、

7名の 

日本人が囲っていました。

 

 

円卓に座っているのは、

 

 

ミツカンの代表取締役社長

中埜 又左エ門和英 

 

 

代表取締役副社長

中埜 美和 氏

 ※又左エ門和英 氏の奥様

 

 

専務

中埜 聖子 

 ※又左エ門和英 氏のご令嬢

 

 

専務

●●川 氏 

 ※その後に、創業家以外から初の

 ミツカンの社長になられた方

 

 

僕の上司の 元先輩の方

 

 

当時の勤務先の

僕の上司

 

 

そして、

 

 

 

席についている

皆が スーツを着ているので、

一見、ビジネスディナーのように見えます。

 

 

そして、当時31歳の僕は、

テーブルの中で一番の若年ですので、

明らかに末席です。

 

 

しかし…

 

 

すでにお伝えしたとおり…

 

 

このディナーは

ミツカンの創業家である中埜家の皆様が

わざわざ 僕に会いに

日本から来られたのでした。

 

 

 

普段の会食であれば、

お客様や 場を和ませたり、

上司をサポートしたりするんだけど、

 

 

なんだか

どう振る舞えばいいのか

わからないな あせる

 

 

 

僕は 平静を装っていたものの、

内心は、なんだか、

身の置きどこがありませんでした。

 

 

そして、

 

 

僕の、

向かいの席には、

白いパンツスーツに身を包んだ、

 

 

ショートカットで

色白の女性が

座っていました。

 

 

後に結婚することになる、

又左エ門和英 さん のご息女の

聖子さんでした。

 

 

名刺交換の際に

一言二言

話した程度ですが、

 

 

可愛らしいけど、

笑顔を見せない方だなあ

 

 

緊張されているのか、

あるいは早くも NGと思われたかもしれないな。

 

 

という印象でした。

 

 

わざわざ日本からいらっしゃったということで、

中埜家の皆様から、僕のことを根掘り葉掘り聞かれるかと、

少々構えてもいましたが、

 

 

そんなことはなく、

会話は、終始穏やかで、

 

 

旅行の話や、香港の話、

これまで食べた珍しい食べ物などが話題になり、

ディナーはそのまま終了しました。

 

 

僕はなんだか ほっとして、

無駄に緊張していたようだと、

肩透かしにあったような気分になりました。

 

 

 

ようやく終了した。

 

とりあえず、

上司の顔を立てることが出来たかな?

 

 

 

肩の荷が降りたと

安心していた

僕に、

 

 

その夜、

 

 

上司から、

一本の電話が

入りました…

 

 

 

 

やったじゃないか!

 

 

第一次試験を

突破したらしいぞ!!

 

 

 

 

 

写真:

香港島の夜景です