医者にかかるほどのストレス関連の疾患になった場合、一般的には薬での治療を試みるか、やむを得ない場合は休職することも考えなければならない。また、休職した場合、復職してもストレス要因を排除できなければ以前と同様のストレスが続く。いかに生活の質を維持して、ストレスへの耐性を高めるかが重要なポィントとなるが、その中でも特に睡眠のもつ役割は大きい。質のいい睡眠時間を十分に確保できれば、その生活習慣を維持するだけで多くの患者が同じ職場に戻ることができる。いずれにしても、自分で判断せずに、専門家の診断を受けて正確に症状を把握し、正しい治療法で改善に向かつてほしい。
睡眠がホルモンのバランスを整えストレスを解消する
睡眠はホルモンバランスを整え、ストレスを解消する効果もある。ホルモンの中には前述したように睡眠に関連したホルモンと、二四時問リズムに関連したホルモンがあり、規則的に睡眠をとることによつて同じ時間帯に睡眠に関連したホルモンが分泌され、それに合わせて二四時間リズムのホルモンがお互いに協調しながら、体の中のハーモニーを作っていく。時には、心のバランスが崩れる日もあるかもしれない。しかし、普段から規則正しい生活をしていれば、少しくらい不規則な生活が続いても負けない強い体ができている。いつも規則正しい生活を強いるのではなく、普段、なるべくそういう生活をすることによって、徹夜しなければならない日には、普段の生活で蓄えられてきた体力で対応できるようになる。「不健康なことは健康な体でないとできない」というが、まさにその通りである。
特に忙しい日々を送る人たちには、ヵウンセリングによる精神的なアプローチだけでなく、生活自体を健康にしていくアドバィスが非常に大切になってくる。十分に睡眠をとり、身体的に健全な生活にリカバリーできるかどうかが重要で、健康的な生活習慣が身につけば、睡眠も改善され、健全な精神が培われる。健全な精神であれば、ストレス社会の中でも一つひとつ冷静に対応して、解決できるようになる。むしろ、そうしたストレスを克服することでバリバリと仕事ができ、自分自身を高めることが可能になってくることも十分にあり得る。また、質の良い睡眠をきちんととれるようアドバィスすることは、医者にとってみれば薬に頼りがちな医療を変える新たな手法となる。
マットレスも重要な役割
もちろんマットレスと快眠は切っても切り離せない関係にある。自分に合ったマットレスを使うことで驚くほど熟睡できることがある。一方、ニトリなどの安いマットレスによって快眠を妨害されることもある。インターネットで「マットレスおすすめ」で検索すれば、いろいろな特徴を持ったマットレスが紹介されている。特におすすめなのは「高反発マットレス」ではないか。腰痛や肩こりにも効果があり、血流を促進することから筋肉や靭帯の疲労を回復させる効果がある。価格は3万円程度だが健康を買うと思えば安いのではないか。マットレスでホルモンバランスを維持して、肉体的にも精神的にもいい状態を保ちたい。