現在の医療が抱える闇 | 趣味のゴルフで明日を生きるブログ

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入院患者の病態が重くなると病院では患者の病状を把握するためにいろいろなモニターをつけます。病態が悪化したりするとアラームが鳴って、医療スタッフに知らせるわけですが、今回の兵庫県で起きた件は今の医療に内在する様々な問題を改めて僕らに突きつけております。まずはじめに、誰が悪いとか特定の責任問題について言及するつもりはなく、あくまで医療現場全体の問題点について言及します。 まずは看護師などの医療スタッフの「数」についてです。 多くの病院は夜勤2人で入院患者を対応しています。この人数、夜中に急に病気が悪くならないような病状が安定している患者さんが多い場合でも個人的には少ないと思います。夜勤3人で対応する患者数は少なくても25-30人、多い場合だと40人以上の患者さんを担当することになります。ちなみに、夜勤の方は早朝、朝の処置なども3人でこなさないといけません。日勤が対応するのは大体は朝食が終わった8時~8時30分ごろからですので、病状が安定していても3人で対応というのは非常にきついです。例えて言うなら、朝の状況は30人ぐらいのお客がいる喫茶店で3人で接客や調理などを行っている状況です。それに加えて病状が急に悪化したり、緊急入院の患者さんが入院したりすれば、個々の対応に対しておろそかになりがちになることはどんなに頑張っても起こりうる状況です。 これはあまりに看護師に酷です。看護師が短期間に転職をしていく理由のひとつでしょう。