マンション大規模修繕工事には、外国人との接触もあります。

 

とある駅前のマンションで大規模修繕工事を行ったことがありました。

JRの総武線駅前。ほぼワンルーム。

 

なんと地の利がいいのかほぼ満室です。

投資マンションのようでビジネスホテル程の広さの部屋には外国人が多く住んでいました。

この人たちはほとんど賃貸契約ということでした。(一部ファミリー向けの部屋もあり)

 

中国人、韓国人、ベトナム人、ドイツ人と様々。

大規模修繕工事というと在宅工事もあるのでコミュニケーションは必要です。

でも、こんなに多くの言葉は話せません。

携帯式の翻訳機を会社に買ってもらって万が一の対策にしていました。

でもほとんど使うことは無かったです。

 

まず、身振り手振りでだいたいわかってもらえます。

また、工事に関する接触なので基本あまり興味がないようなので勝手にやっていました。

賃貸なのであまり気にしてないようでした.

 

だいたいの外国人には英語が通じます。

片言でもOK。当然向こうも片言です。

ベトナム人の居住者もいましたが、職人さんで研修生がベトナム人だったのでその子に説明してもらったりしました。

中国人の研修生もいて以外と通訳してくれました。

 

「ペンキ塗りたて!」などの表示をするのですが、各国の言語をグーグルの翻訳を使い張り付けていました。

 

駅前の賃貸なので外国人の人が多いようです。

ビジネスホテル並みの狭さなのに4~5人が部屋から出てきたこともありました。

何の仕事をしているかわからない人も多く、居住者なのか何なのか得体のしれない人も多く出入りしていました。

夜の仕事をしている中国人。

留学生のような韓国人。

なんか飲食店をやっているようなタイ人。

ちょっと普通の工事とは一味違いました。

 

 

 

 

マンション大規模修繕工事の現場監督。

 

現場監督って何をする人でしょうか?

①安全管理

②予算管理

③工程管理

④品質管理

 

簡単に言ってしまえばこれが仕事です。

作業員その他の人の安全を守るための指導や教育や現場での安全設備の管理。

無駄なく利益を出すように予算を管理する。

工事が工期内に終わるよう人員等の配置を計画し実行する。

工事が求められる品質に合っているかを管理。

 

ところで現場監督が世間では足りないようです。

専門の転職サイトもあり、興味があって登録などしようものなら頻繁に転職エージェントという人から電話がかなってきます。

どこも人で不足らしいのです。

特に若い現場監督が少ないようですね。

 

業界にいると転職は身近に感じます。

同僚も転職する人が最近増えました。

給料が上がる、待遇が良くなる。

そういった話をよく聞くにつれ自分もチャレンジしてみようかなあとは思います。

 

特にマンションの大規模修繕工事の現場監督は特殊なようです。

一般的な現場監督は現場のことを主にやります。

新築工事などはほとんど顔を合わしているのは職人さんや資材メーカーの営業などで気心が知れた人も多く、一種隔離された環境みたいです。もちろん仕事はハード。

休みも少なく残業も多いと聞きます。

 

マンションの大規模修繕工事の監督はまた違った環境です。

上記の現場監督の仕事に合わせて居住者対応が増えます。

むしろ居住者対応が主な仕事になる場合が多いのです。

居住者対応以外はそれほど大変ではありません。

年配の新築工事出身の方は

「楽でしょ。だって建物がすでにあるんだから。」

と言います。

「暗くなったら帰れるし」

 

新築工事出身で大規模修繕工事に転職してきた人がそのまま難なくできるわけではありません。

クレーマーが多くその対応に仕事を謀殺され心を病んで辞めていく人も多いです。

だいたいお酒に逃げますね。

 

マンションの大規模修繕工事の現場監督って、建築工事とはまた別の適正を要求されます。

エンドユーザー(居住者)としっかりコミュニケ^ションが取れる人。

クレームに真摯に対応できる人。

そんな人が求められているようです。

 

でも転職サイトをたまに見ると同業種の求人も結構あります。

同じ仕事で待遇が良ければその気になりますが、建築業界というところはそもそもあまり待遇が良いところではありません。

若い人があまり居つかないのがその証拠ですね。

働きに見合った待遇であるかと言われればそうではないというしかありません。

転職は少し頭の隅にはあります。

 

もう50歳も半ばを過ぎましたが、どうやら違う職種にあこがれています。

そのうち出会えると思います。

 

マンションの大規模修繕工事。

 

だいたいどこのマンションでも管理人さんはいます。

以前は住み込みの管理人さんがいるマンションも多かったのですが最近はあまり見なくなりました。

それほどの費用を掛けられないいおうことでしょうか?

 

多くは平日の昼間の管理人さん。

マンションのエントランスに常駐しいろんなことをやります。

この管理人さんの仕事の内容も、管理会社やマンションの規模やグレードにより様々です。

 

ゴミ出しのみやる管理人さん。

多くは、ゴミの日に出勤してゴミ出したら終わり。

毎日はいなくて不定期の1日数時間のみ稼働。

 

清掃他もやる管理人さん。

朝8時頃(ゴミ出しの時間による)から夕方5時までの平日。

ゴミ出しして、そのあと廊下の清掃をして、たまに植木を選定して、それと並行してマンションの管理を行う人。

 

管理人さんが常駐して、清掃の人は別にくる場合もあります。

 

どこのマンションでもそうですが管理人さんは皆さん高齢です。

実はマンションの管理人のなりてが少なくなっていると聞いています。

若い人がやるにはお給料がそれほどもらえないからでしょうか?

 

高齢なので毎日は無理。

2、3人で交代で管理人さんをやる。

それでも急に体調が悪くなると交代の人の手配に苦労するようです。

お休みをもらうにも交代の人がいない。

とあるマンションでは60歳後半の管理人さんが休んだ時、交代で80歳台の人が来てました。

歩くのもおぼつかない様子で、人が不足しているんだなあと感じました。

 

大規模修繕工事では、この管理人さんと仲良くなるのが大事です。

いろんな情報を貰えます。

居住者のこと、マンション内の決めごとなど管理人さんがいないと仕事差し支えます。

 

クレームなどの対応時にも必ず管理人さんに相談します。

中には直接居住者を指導してくれる管理人さんもいます。

大切なパートナーです。

工事の際は現場に監督として常駐します。

管理人さんの日頃の業務もお手伝いさせて頂くこともあります。

 

たまに管理人さんがいないマンションもあります。

居住者が全ての管理をしています。

こういったマンションはマンションの状況を把握するのにも時間が掛かることがあります。

 

管理人は工事業者にも大切な人たちなのです。