HIKALI  #8 | 大宮さんと一緒 。。。

大宮さんと一緒 。。。

大宮さんの妄想BL小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。

にのちゃん大好き♡嵐さん大好き♡

大宮さんに癒されて、ドキドキして、毎日幸せ。

嵐のみなさんずーっと、幸せをありがとうございます!



「おーちゃん、ここでいいのー?」
「おー」
「あー、暑っつい!汗とまんないよ」
「雅紀は暑がりだよなぁ」
「おーちゃんは平気そうだよね」
「あー、そうだな。慣れてるからな」


倉庫から運んできたビールの樽をリヤカーから下ろして、うーんと腰を伸ばす。

おーちゃんの海の家はちょっとオシャレなカフェみたい。海沿いの道路に沿っていくつもあるお店の中のひとつだ。おーちゃん自慢のオリジナルカレーがメインのイートインスペースの横にはサーフボードのショップがあって、そっちはおーちゃんのお父さんの店だ。
おじさんはおじいちゃんから継いだ海の家をやりながら毎日波に乗ってて。
ずっと通ってたサーフボードのお店をしてたおじさんの友だちが、奥さんの実家の農業を手伝わなくちゃならなくなって、お店のサーフボードとお抱えの職人さんを譲り受けたのが去年の秋だった。
それで海の家をリノベーションして、新しくしたんだ。

おーちゃんは釣りの方が好きだけど、おーちゃんの弟の潤ちゃんはおじさんと一緒にいつも波に乗ってた。そんで、今年の春から大学生の潤ちゃんの夏のアルバイトは当然のように、おじさんのサーフショップで。

そんな訳でおーちゃんの海の家は去年までの主力バイトの潤ちゃんを失った。その穴を埋めるべく、俺に声がかかったってわけ。
春先からその話を聞いてたし、それで父ちゃんと母ちゃんにも夏休みは丸ごとおーちゃんの海の家でバイトだって言ってあったんだけどさ。
まさか、父ちゃんの店のおばちゃんが骨折するとは思わなかったもんなぁ。

今さらおーちゃんに行けないなんて言えないし、父ちゃん達も約束したことはちゃんと守れって言ってくれたから、昨日こっちに来たんだ。
父ちゃんの店は代わりのバイト君が今日から入ってくれるって言ってたし、何とかなりそうでホッとはしてる。

でも、新しいバイト君に会えなかったんだよなぁ。あと1日早く来てくれてたら会えたのにって、それが少し残念。
父ちゃんと母ちゃんのことよろしくってお願いしたかったし、本当にありがとうって言いたかったんだよ。

まあ、かわりにその子の友達のお店の常連のマルにはくれぐれもよろしくねって頼んできたけどね。
そのうち、ちょっと休みを貰って様子を見に行けたらなぁって思ってた。


「雅紀ー!翔から忘れもんないかってメール来てるぞー。お前スマホ見てないだろ」
「あ!」

空いたテーブル席を片付けてる俺に、おーちゃんが声をかけた。

「ある!スマホの充電器忘れてさぁ。電池切れてんの。さすが翔ちゃん!俺の事わかってるなぁ」
「だよなぁ。さすが翔だよなぁ。とりあえず俺ので良いなら貸すけど、今充電するか?」
「助かるー!でも翔ちゃんには持ってきてもらわないとだ!」
「とりあえず俺のスマホからメールしとく?」

仕方ないなぁって笑ってるおーちゃんの言葉に甘えて、いつものグループメールで翔ちゃんに家で充電器を受け取ってきてくれるようにお願いした。