HIKALI #2 | 大宮さんと一緒 。。。

大宮さんと一緒 。。。

大宮さんの妄想BL小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。

にのちゃん大好き♡嵐さん大好き♡

大宮さんに癒されて、ドキドキして、毎日幸せ。

嵐のみなさんずーっと、幸せをありがとうございます!


朝から海で遊んで、あっという間に帰る時間が迫ってきた。


シャワーを浴びて、近くのお土産屋さんへ寄ってから帰ろうってお父さんが言って。


車を海の家の駐車場に停めたままで、海沿いに並ぶお土産屋さんを見て回ってた。


お昼前の真夏の太陽はジリジリと肌を焦がすように暑くて、僕は少しボーッとしてたんだ。


お土産屋さんの古いクーラーは少し騒がしい音を立てて風を吹き出して、僕はその前で目をつむった。

汗をかいた身体がスーッと冷えて気持ちいい。

少しスッキリした頭で目を開けると、すぐ隣にいたはずの姉ちゃんが居なくて、向こうの棚を見てたお父さんとお母さんも居なくなってた。

あれ?どっかほかの棚見てるのかな?

そう思ってお店の中をくるっと回ったけど、その小さなお店の中のどこにも両親も姉ちゃんもいなかった。

僕は慌ててお店の外に出て、いくつも並ぶお土産屋さんの、さっき見てきた方とは逆のまだ見ていないお店に飛びこんだ。


キョロキョロとお店の中を見回すけど、お父さんもお母さんも姉ちゃんもいなくて。

声を出すことは出来なかった。

迷子だって思われちゃうし、恥ずかしいしって、そう思って。

僕は並んでるたくさんのお土産屋さんを、次々と覗いてキョロキョロした。


とうとう一番端っこのお店まで来てしまったけど、お父さんもお母さんも姉ちゃんもいなかった。


どうしたら良いのかもう分かんなくて、でも、もしかしてさっきいたお店にやっぱりいたのかもって思って、戻ろうと思ったんだけど…もうどのお店がそのお店なのかわかんなくなってた。


どうしよう。

僕、このままずっとお母さん達に会えなかったら…そしたらどうやって生きてくんだろう。
ご飯とか寝るところとか、どうすればいいの?

どんどん不安になってきて、ちょっと泣きそうで。
だけど泣いたら現実になってしまう気がして、店先で地面を睨んでた。



ドンッ



突然、何かが僕の背中にぶつかってきて、よろけて転けそうになった。

転びそうになった僕の腕をぎゅっと捕まえた暑い手。


「わりぃ。大丈夫か?」


俯く僕の顔を覗き込んだのは、真っ黒に日焼けした綺麗な目の男の子だった。