大宮夫婦 結婚しようよ 58 | 大宮さんと一緒 。。。

大宮さんと一緒 。。。

大宮さんの妄想BL小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。

にのちゃん大好き♡嵐さん大好き♡

大宮さんに癒されて、ドキドキして、毎日幸せ。

嵐のみなさんずーっと、幸せをありがとうございます!





ぎゅっと強く抱きしめられて、智の鼻が俺の髪に埋まるのを感じる。


すーっと息を吸い込む気配がして、突然、硬くなった智の背中。





「髪...洗ったのか」

「ん。.....シャワー浴びたから」

「そっか....」



剛ちゃんのところで浴びたシャワーを思い出して指先がまた震える。




「髪、いつもと違う匂いがする」

「剛ちゃんの...だからかな」




さとしは何も言わずに、また俺のことぎゅって抱きしめた。


俺は抱きしめられることしか出来なくて、どうしても抱きしめ返すことは出来なくて。


ただ、さとしの言葉を待ってた。


もう別れるって言われるかな。
俺に甘いさとしだけど、いくら何でも怒るよね。


剛ちゃんとシタって思ってるよね...。

だから何にも答えなくていいって言ったんでしょ?


抱かれてなんかないよ。

結局出来なかったから。



そう言えたらいいのに.....




俺はただ剛ちゃんの優しさに甘えて、剛ちゃんを傷つけただけだった。

残ったのは、酷い後悔ばっかり。

後悔することばっかりで、言い訳する気にもなれないくらいひどくて、さとしを見ることなんて出来なかった。




だから覚悟して

目をつぶってその瞬間を待った。




小さく息を吐いた音がして、ああいよいよなんだって思う。


やっぱり指が冷たくて震える。


心臓は破裂しそうなほど脈打って、耳の奥でドクドクと血の流れる音が聞こえるみたいだった。





「結婚しよう」







何を言われたのか分からなかった。


ううん。聞こえた。


聞こえたけど、耳がおかしくなったんだと思った。




「うそだ.....」

「本当だよ」

「............」

「かず、結婚しよう」






やっぱり耳が壊れたんだと思った。




だけど、優しく頬を包む手のひらが温かくて。

俺を見つめるさとしの目が優しくて。




「かず、結婚しようよ」

「..........」

「返事は?...ハイしか、聞かないけどな」



そう言って笑ったさとしは、今までで見た中で一番カッコいいさとしだった。