happiness 144 | 大宮さんと一緒 。。。

大宮さんと一緒 。。。

大宮さんの妄想BL小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。

にのちゃん大好き♡嵐さん大好き♡

大宮さんに癒されて、ドキドキして、毎日幸せ。

嵐のみなさんずーっと、幸せをありがとうございます!



かずが話したってだけで単純な俺は嬉しくて、潤の分の食器まで調子に乗って洗って。


泡を流して布巾で拭こうと思ったら、洗い桶の中に布巾を落としちゃって、洗面所に新しいのを取りに行った。



廊下に出たら洗面所に灯りが点いてて、あれ?俺電気消すの忘れたかなって思いながら近づく。



洗面所の入り口の手前で立ちすくんだ。


俯く櫻井さんの背中が見えて。


「くっそ.....」



途切れ途切れに嗚咽する声に混じって聞こえた小さい呟き。

相葉さんのシャツを握りしめて震える肩。



頭、ぶん殴られるみたいに衝撃が走った。

耳の奥がキーーーーンとする。


目眩がしそうで、思いっきり息を吸いこんだ。




俺は.....

何を見てたんだろう。


この人はこんなに傷ついてるのに、俺と同じように自分の無力さを悔しがってるのに。

相葉さんの前では1ミリもそんなところは見せずに、穏やかに相葉さんを包み込んでる。



俺は、何してた?


かずが苦しんで、苦しんで、苦しすぎて薬を飲んで。

俺に反応しないかずを見て、何してた?



何がイライラするだよ。

何が愛してるだよ。


俺なんか、なんにも分かっちゃいないんだ。

自分の感情に流されてばっかりで、相手の気持ちを考えるのだって自分の都合で。


苦しくて、悔しくて、感情を抑えることも出来ないのに焦るって何様だよ。


焦ってる場合じゃないだろ?

支えるって決めたんだろ。

松にいにも、相葉さんにも教えてもらっただろ?


頭ん中でみんなの言葉と、かずの泣きそうな顔と櫻井さんの震える背中がぐるぐる回る。


苦しむ相葉さんを、全力で支える櫻井さん。

こんなに悔やみながら、それでも穏やかに笑う櫻井さん。



心底、自分が情けなかった。


同じように苦しむ人を好きになって
同じように支えたいと思って


だけど、俺と櫻井さんには天と地ほど差があって。


俺はかずに信じてもらうことすら出来てない。

いや、信じてくれたかずを傷つけて、こんなことになった。



好きだった。
すごい大事にしてた。

そう思ってた。


初めからコイツだって思って、なんでかなんて分かんないけど、かずは大切な存在だった。


全然笑わなくても、返事が冷たくても、気持ちは変わらなかった。

初めて見た日の寂しそうな顔が忘れられなくて、笑った顔が見たいってそればっかりおもってた。


少しずつ距離が縮まって、かずが笑ってくれるようになって、油断してたんだ。

俺のせいで傷ついて、俺を見なくなって。

だけど、かずが俺を見なくても、手を握りかえしてくれなくても、かずを好きな気持ちは変わらなかった。


なんにも返ってこなくてもいい。
俺以外の人にしか、返事をしなくてもいい。


それでも、かずが好きだ。


こんなにイライラするのも、焦るのも、悔しいのも、かずを好きだから。


どんなかずでもいいんだ。


だけど、笑ってて欲しい。

幸せになって欲しい。


かずが許してくれるなら、俺がそばにいたい。


胸が苦しかった。

目の奥が熱くて、視界が滲んだ。




どうしたら櫻井さんみたいに強くなれるんだろう。

どうしたらかずを支えていけるんだろう。


櫻井さんが顔を上げそうになったから、咄嗟にトイレに逃げこんだ。



櫻井さんのあの背中を見てたのを、知られちゃいけない気がして。

どんな顔していいのかも分かんなくて。



櫻井さんの足音が消えた後も、しばらく動くことが出来なかった。