しばらくそのまま抱き合ってベッドの上に転がる。
かずが荒い息遣いで おいらの胸にもたれてる。
安心しきって、おいらに全部を預けてくれる。
その事が堪らなく嬉しい。
色気を纏ったまま、色香を放って気だるそうにおいらを見てるかず。
こんなかずを見れるのはおいらだけなんだと、優越感に浸ってた。
「さとし.....好きだよ…」
ぽそりと呟くように囁かれた愛の言葉。
泣きたくなんかないのに
悲しいわけじゃないのに
瞼の裏が熱い。
こみ上げる涙をどうすることも出来ずにポロリと流した。
「かず.....愛してる」
「うん...俺も愛してる」
それから何度も何度もキスをして、優しく甘くかずを抱いた。
白い肌が揺らめいて、おいらに伸ばされる手をつかまえた。
切なくなるような甘く高い声。
かずは綺麗だった。
まるで誓いを交わすような、そんな時間だった。
2人だけの神聖な時間。
お互いを隅々まで抱きしめて、愛を告げた。
降り注ぐ言葉と一緒に昇りつめて、2人で息を整えた。
2人でシャワーを浴びて、かずの腰をマッサージして、さすがに少し腹が減って2人でカップ麺をわけて食べて。
抱き合って眠るベッドで目覚めた朝。
寝顔を見つめるおいらを一瞬不思議そうに見て、ふわりと幸せそうに笑った。
「かずはおいらのモンだ」
ぎゅっと抱きしめるおいらの髪を撫でながら
「うん。ずっとね」
そう言ったかずは、優しい目をしてた。
「なぁ、今度ミニスカート履いてくれ.....」
最後まで言う前に、頭をぺしっと叩かれた。
ここは、スタッフに協力してもらってPVの衣装をまたスカートにしてもらうかな。
考えてたらニヤニヤが止まらなくて、何かに勘づいたかずに猫パンチされた。
力無いから痛くねぇし。
あー、本当に可愛い。
やっぱり家でこっそり着せよう。
とりあえず、松潤か相葉ちゃんにスカート買ってきてもらおう。
スマホに手を伸ばしたら
「バカなことメンバーに頼まないでよ?」
さすがかず!
「んー」
って返事して、さくっとメールを送った。
おしまい