「.....さとし?」
「...ん」
「大丈夫?」
「おう」
俺が泣きそうなことに気づいたかずが、少し身体を離して俺の顔をじっと見ながら話しかけてくる。
やっぱりお前すげえよ。
ほんの少しの変化に気づいて、もう俺のことだけ考えてる。
な?わかるだろう?
お前がいなきゃ、俺は生きていけないんだって。
お前の甘い愛情の中じゃなきゃ、息もできないって。
「さと、ごめん」
「もう、いいよ」
「うん」
小さな声で、俺にしがみつく様にして謝るかずの髪を優しく撫でた。
気持ちよさそうにスリスリしてくるのが可愛くて、キスをしようと顔を寄せたら
「ちょお!待てやっ!!」
って、うるさいヤツの声がする。
かずの頬をスルッと撫でて、耳元で囁いた。
「あいつ、うるさいな」
小さく頷くかずが可愛い。
「おーちゃん!!」
なんだよ、邪魔すんなよ。
「おーちゃん!!」
「あー、もう、うるさいなあ」
「うるさいなあちゃうわ!なんのつもりや、人んちで喧嘩するわ、イチャつくわ。挙げ句にチューまでしようとしとったやろ!」
「それがなんだよ」
「なんだよやあらへんわ」
「.........」
「大体、翔くんも相葉ちゃんも松潤も、何で止めへんねん!!」
なんとなく、巻き込まれ事故な3人はへ?って、顔してる。
「なんか言えや」
「.....えと、そんなにダメな事してた?」
「は?」
「いや、雅紀。俺たちが感覚麻痺してんだよ」
「うん。たぶんそうだよ」
「感覚麻痺してるて..........」
ぽかんと口を開けたヒナ。
その隣でヨコが苦い顔してた。