大宮さんの妄想bl小説ですが、末ズ風味が強めです。
それでも良いよーって方、お読み下さい。
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会計をして、店の外にでる。
「はあーーー」
ひとつため息をついて、タクシーに乗る。
これで終わりだ。
長い片想いだったな。だけど、俺は、大野さんの隣で笑ってるカズを好きになったんだから、これが正解なのは間違いない。
家で、とっておきのワインを開けよう。
シャワーを浴びて、ワインを飲みながらゆっくり失恋したことを味わおう。
そう思いながら、心地よいタクシーの揺れに目を閉じた。
「かず、目の下くまが出来てる」
大野さんが、カズの目の下を親指で撫でながら話してる。
「そう?」
「うん。ほら、少し寝とけ」
大野さんにしては珍しく、カズの肩を抱き寄せて自分にもたれ掛からせて、満足そうに笑ってる
「ありがと」
小さな声で呟いたカズを、愛しそうに見つめて、カズの耳に口を寄せて、何か囁いてる。
耳まで真っ赤になったカズが、誤魔化すように目を閉じると、大野さんが、カズの髪を優しく撫ではじめた。
「うわあ.........」
「甘いな...」
相葉さんと翔さんが呟いた。
気持ちはわかる。
ものすごく甘い。
極甘だ。
今日は、楽屋に入るときから手を繋いでて、一本目の収録でスタジオに行くときも、前室で待ってる時も、常に隣りに居て、手を繋いでる。
ゲストの芸人さんが、カズと仲良しの人だったから、普段なら大野さんは、スッと離れて、ソファーにだらんと座ってた。
なのに今日は、ずっとカズとひっついてて、カズが芸人さんにスキンシップをしようとすると、カズの手を引っ張ったりして邪魔をしてる。
どうやら、俺の言葉は大野さんの心に響いたらしい。
猫パンチしながら、カズが幸せそうに笑ったから、俺は、今日も幸せだ。
おしまい