ニノわんこ 10 | 大宮さんと一緒 。。。

大宮さんと一緒 。。。

大宮さんの妄想BL小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。

にのちゃん大好き♡嵐さん大好き♡

大宮さんに癒されて、ドキドキして、毎日幸せ。

嵐のみなさんずーっと、幸せをありがとうございます!



さとしの家を出た。


行くところが、見つかったから。
 

さとしのお気に入りのパン屋さん。

店長でオーナーの相葉さんは、いつも優しい。人が苦手な俺にも、分け隔てなく接してくれた人。







親が死んじゃって、親戚も居なくて、もうどうして良いのか分からなかったとき。

親切な顔で世話をしてくれた父さんの友人だったと言う人に、家も、貯蓄も、何もかも盗られて、茫然として街をふらふらしてた。



そんなときに、さとしに出会った。


誰も信じられないと思ってた。

だけど、俺を見るさとしの目に惹かれて、どうしても無視出来なくて、後をついていった。


返事もしなくて、笑わなくて、喋りもしない俺を、さとしは、そのまま受け入れてくれた。



正直なところ、俺、さとしが変な人で酷いことされてもいいやって思ってた。


生きてても仕方ないし、ペットみたいに生きたいと思って「わん」って返事した。



そのうち、感覚も鈍くなって、悲しいとか、寂しいとか思わなくなって、とにかく眠くて、いつもウトウトしてた。



だけど、さとしは怒らなかった。

いつも、ふにゃんと笑ってた。

俺の頭を撫でてくれた。


お風呂を嫌がったら、一緒に入ってくれた。



少しずつ、また色んな事を感じるようになって、さとしが俺とお風呂に入ったときに、大きくなってるのを不思議に思ったりして。


今思えば、あの頃俺は、現実から目を反らしてたんだ。


何にも分からなくても、わんこなら許されるって。



そんな俺に、沢山の優しさと愛情をくれたのはさとし。


ちゃんとしようって思い始めた時には、もう、さとしが大好きになってた。