大宮さんの妄想bl小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。
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「おーちゃん、本気?」
相葉ちゃんの声が、鋭い。
たぶん、ずっとかずを守ってきたのは、このメンバーだ。
おいらの気持ちもわかってても、何も言わずに見守ってくれてた。
「カズ、もう気持ち整理したんだと思うよ。遅いんだよ」
松潤の言葉にドキッとする。
おいらの想像が合ってるって言われてるみたいで、キツい。
「智くん。俺たちの居るところで言ったってことは、ちゃんと責任とるつもりあるんだよね」
久しぶりに見るキツい眼差し。
かずのことになると、お兄ちゃんキャラ全開だもんな。
大事な弟だよな。いや、妹か。
松潤なんか年下のくせに、かずのことは守ろうとするからムカつく。
本当にかずは、愛されてるよ。
メンバーにもスタッフにも。
最近は、共演者もメロメロになってるもんな。昔は、話もちょっとしかしなかったり、ゲームしてたりしたこともあったみたいだけど。それでも、あいつの演技は皆を虜にしてた。
「智くん、ニノを傷つけないでやってくれる?」
「おーちゃん、かずくんはツラくてもツラいって言わないから、ちゃんと見てあげてくれる?」
「おーのさん、頼むよ」
メンバーが、本気の顔してる。
かずは、強い。風のように、光のようにとらえどころがなくて、傷つけられることもあまりない。
どんなこともしなやかに受け流して、いつも通りに笑う。
だけど、ふっとかずに戻る瞬間、泣きそうな顔をする時がある。
自分でもきっとわかって無いんだろう。
人のことはよく見てるし、話もよく聞いてるのに、自分のことにだけ無頓着。
だけど、たぶん誰より細やかに気を遣う。
真ん中じゃなく、端のほうから。
自分のことは、あいつがわかってないだけで、側で見てたら楽しいんだなとか、嬉しいんだなとか、苦しそうだなとか、わかるんだよ。完全に閉じてる時も。
お前のこと、こんなに見てきたんだ。
今さらでも、やっぱり掴まえたい。
「わかってる。ちゃんとする」
頷いてくれた3人に礼を言って楽屋を後にした。