逢いたくて 19 | 大宮さんと一緒 。。。

大宮さんと一緒 。。。

大宮さんの妄想BL小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。

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大宮さんに癒されて、ドキドキして、毎日幸せ。

嵐のみなさんずーっと、幸せをありがとうございます!

大宮さんの妄想bl小説です。
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玄関で靴を履く涼介の後ろ姿。


「じゃあ、失礼します」


帰っていく涼介を、扉の外で見送ってた。ごめんなって、何度も思う。



もうあと少しでエレベーターホールってとこで、涼介が振り返った。

目が合って、小走りに戻ってくる。


俺の前に立つと同時に、抱きしめられた。


「大好きでした。本当に。一回だけ、キスしても良いですか?」




泣きそうな顔して、じっと俺を見る目に、こくんと頷いた。


涼介、お前のこと本当はかなり好きだったよ。ごめんな、俺、ふらふらしてて。今度はちゃんとお前のことだけ見てくれる人、探せよ。



初めて触れた涼介の唇は、柔らかくて、温かかった。

好きって気持ちと寂しさが、一緒に流れ込んで来るような、たぶん一生忘れられないキスだった。



「ありがとうございました。今度は、後輩として遊びに来ます」



唇を離した涼介は、良い顔してた。


「おう、また来いよ。待ってるから」



今度こそ、エレベーターホールに向かって歩いていく。手を振ってニコリと笑ったから、俺も笑い返した。



玄関に入ろうとして何気なく外を見たら、暗い空に月が光ってた。



そうなんだ。

俺は、結局あの月のようなあの人から離れることなんて出来なくて。


こうして月が、いつだって空に在るように、俺の心にはあの人が存在してる。



「好きだよ、おーのさん」



呟いて部屋に入った。




知らなかったんだ。


エレベーターホールの端っこ、壁で仕切られた休憩スペースに、おーのさんが居たなんて。


涼介とのキスを見られてたなんて。