大宮さんの妄想bl小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。
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なんて不条理なんだろう。
なんて不自由なんだろう。
こいつとなら、俺は幸せになれる。
きっとずっと、大切にしてくれる。
愛の言葉も、優しい眼差しも、惜しみ無く与えてくれる。
その胸に優しく抱かれて、甘い夢を見られるだろう。
わかってるのに
わかってても
それでも
自分勝手でわがままで
優しくて、格好よくて、憧れ続けたあの人が好きでしかたないって、俺の心が叫ぶ。
きっとまた泣くのに。
傷つくことも沢山あると思うのに。
俺の心なのに、俺がコントロール出来ないなんて。
ごめん、涼介。
俺、お前のものにはなってやれない。
「涼介」
「はい、和さん」
ニコッと笑うこいつが可愛い。
「ごめん......俺...」
「はい」
「やっぱり、ダメだった。お前は優しくて、楽しくて、お前といたら幸せになれるって思うのに、好きなのに...ダメなんだよ」
「和さん」
「ごめん。本当にごめん。俺、酷いよな」
「良いんです。和さんが笑っててくれれば、俺はそれで良いんです」
そう言った涼介の顔は、穏やかな良い顔だった。
「ありがとな」
「大野くんですよね?」
「うん」
「わかりました。今日はこれで帰ります」
「おお。本当、色々、ありがとな」
少しだけ寂しそうな顔をした涼介に、心が痛んだ。