逢いたくて 17 | 大宮さんと一緒 。。。

大宮さんと一緒 。。。

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涼介との取材は楽しかった。


こいつは、本当によく気が利いて、話も上手いし、楽しく仕事が出来る。



仕事を終えて、約束通り俺の家に向かう。

いつものように、マネージャーにスーパーに寄ってもらって、二人で飯を作った。


食べながら、お互いの仕事のこと、メンバーの面白い話なんかもして、ビールもすすむ。


アリーナツアーを控えてる俺の健康を心配して、バランスの良い食事を作ってくれた涼介。良い奴だよな。


食い終わって、食器を片付けて、本格的に飲み始める。




なんでこんなに楽しいのかな。
めちゃめちゃ楽しいよ、涼介。


「好きです、和さん」

「わかったよ」

「本当に可愛いですよね」

「ばーか、俺はお前より年上だっつーの。年上に可愛いはないだろ」

「いいえ、可愛いんですよ。顔も、態度も全部可愛いです」

「うっさい」

「顔、赤いですよ?そうゆうとこも好きなんです」



涼介との会話。ちりばめられる甘い言葉に心は揺れる。

揺れて、揺れて、もう涼介に堕ちそうなのに......頭の中で声がする。



「お前が好きだ」


俺の大好きな声が、俺を好きだって言う。

あの目は、本気の目だった。



もう傷つくのはイヤだ。嫌なのに。


なのに、どうして


俺はやっぱりあの人が好きで、この甘くて優しい後輩を、恋人には出来ないと思い知った。