大宮さんの妄想bl 小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。
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「かず。俺の話聞いて」
泣いてる瞳に口づけて、涙を舐めた。
うるうるの目で、俺を見上げるかずが可愛くて。またキスをしたくなるのを堪える。
「かず、お前と連絡取れなくなった後、うちの母さんも、父さんも、姉ちゃんも、めちゃくちゃ心配してた。かずくんどうしたんだろうねって」
話し出すと、かずの身体が強ばる。
余計なことを考えなくて済むように、何度も触れるだけのキスをしながら話す。
「父さんも、かずの親父さんの会社に電話したらしいけど全然捕まんなくて、会社の人に聞いても歯切れ悪かったらしい。そんなことしてたなんて、俺もこないだ知ったけど」
「うん」
「母さんたちは、かずは可愛いくて、モテモテだろうから、俺がフラれても仕方ないって思ってたんだと。ムカつくよなー。かずは俺だけだっつーの」
「さとちゃん...」
かずの涙が止まった。口許が小さく笑ってる。
「そんで、こないだ電話でかずの事情を話した。そしたら、良かったわねーって。じゃあ、夏休みはかずくん連れてくるのよねって、ウキウキしてんだよ」
「本当に?」
心配そうに言うかずが、可愛くて堪らない。
「本当に。俺にはかず以上の人はいないって。だから、ご近所の人達を呼んでパーティーねって浮かれてるよ」
「さとちゃん」
「かず。俺はかずが、好きだ。一生好きだ。かずだけだ」
俺の言葉を、じっと聞いてるかず。
やべえ、緊張する。
一呼吸して、言った。
「かず、一生俺と生きていって欲しい。結婚して欲しい。戸籍のことは、ゆっくり考えよう。だけど、夏休みにふたりだけで、アメリカで結婚式しないか?」
母さんから、ロスに連れてこいって言われて、すぐに考えた。
正式じゃなくても、ロスにはゲイの人が結婚式を出来る教会がいくつかある。
正式に、恋人として、改めて家族に合わせるんだ。
かずが、嫌じゃなければ、生涯のパートナーとして会わせたい。
重いかな?
まだ早いかな?
怖じ気づいて、なかなか言えなかった。
その事が、かずを不安にさせたなんて。
本当に俺ってバカだ。