大宮さんの妄想bl小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。
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「おはようございます」
かずが、楽屋に入ってきた。
最近、雰囲気が少し変わった。それは、この頃一緒にいる、山田のせいなのか?
そんなこと、思う資格もないのに、歪んだ嫉妬でイラついてしまう。
「かず、膝かして」
おいらの隣に座ったかずに声をかける。
「何?眠いの?」
「眠くねぇけど、転がりたい」
「で?」
「膝かして?」
「もう、仕方ないですね。どうぞ」
かずは、なんだかんだ言いながらも、おいらにひざまくらしてくれる。
もう、ずっと若い頃から、おいらはかずに膝枕してもらってきた。
意外とくすぐったがりの和は、触られるのは実は苦手で、急にメンバーじゃないやつが触るとビクッとしてる。
おいらだって苦手だったのに、こいつが触りまくるから慣らされちゃって、今じゃどっかが触れてないと落ち着かないくらいだ。
目を閉じて考えてたら、かずの可愛い、ふわふわの手が、おいらの髪をすく。
気持ちよくて眠くなっちまう。
「おーのさん」
「ん?」
「ううん。何でもないです」
「どうした?」
「何でもないです」
「そうか」
「はい。ありがとうございました」
「......... 」
目を開けてかずの顔を下から見上げる。
いつものおいらを見るときの、熱のない表情があった。
だけど、何かがひっかかって、気になってしかたない。
何かが変なんだ。
だけど、おいらには何が変なのかわかんねえ。今まで、そうゆうのは、全部かずがフォローしてくれてたから。
まして、かずはそんなおいらを分かってるから、ちゃんと分かるように話してくれてた。
何があった?
かずが俺から離れてく。
あの微笑みも、側にいるぬくもりも、無くなりそうな予感がして、どうしようもなく不安になった。
なあ、かず。
おいらが、今さらだけど好きだって言ったら、お前はもう一度おいらにあの微笑みを見せてくれる?
もう一度、あの太陽みたいなキラキラした気持ちをおいらに向けてくれるのかな?