大宮さんの妄想bl小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。
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玄関で声がしたとたん、パッと立ち上がって走っていったカズ。
「さとちゃん、おかえりなさい。」
そう言った顔の可愛さに、大野さんはデレてて、翔さんは固まって、准一さんは「ふむ。」って一言呟いた。
「かず、ただいま。」
応えた大野さんの腰に、腕を回して抱きついたカズ。
ずっと黙ってるまーを見たら、ポロポロ泣いててビックリした。
「まー?どうした?」
俺の声に、カズと大野さんがまーを見た。
「まーくん?」
「雅紀?どうしたんだよ。」
「良かったね、かずくん。久しぶりにかずくんの幸せそうな顔見たよ。おーちゃん居なくなってから、ずっと淋しい顔してて、俺、心配だった。」
「うん... まーくん。」
「優ちゃんのことがあってから、おーちゃんと連絡もしなくなって、本当に心配だったけど、何にもしてあげられなくて、ごめんね、かずくん。本当に良かったね。」
ポロポロ泣きながら話すまーは、幸せそうだった。きっと、ほっとしたんだろうな。
考えたら、あいつはカズと、幼なじみでずっとカズを見守って来たんだもんな。そりゃあ、ああなってもおかしくは無いか。
とにかく、カズが危険な目に合わないように、ずっとガードしてきたんだもんな。
「おーちゃん、おーちゃん居なくなってから、かずくんずっと、淋しい顔してた。これからは、この顔してて欲しい。よろしくね、おーちゃん。」
「おう。すぐ、変だと思ったよ。キレイになったのに、目の奥が暗くて、笑って無いんだもん。かずは、天使みたいに笑うのに。だから、かずの家に行ったんだ。ごめんな?勝手に動いて。」
「良いよ。かずくんの為だもん。」
「そうか。」
「うん!泣かさないでね?」
「わかってるよ、雅紀。」
そっか。
まーが、いつもかずくんは天使みたいに可愛く笑ってたって言ってたけど、今のカズがそうなのか。
そりゃあ、モテモテだわ。
チビッコなら、本物の天使と間違えるのも分からなくないな。
良かったねーって、カズを抱きしめてたまーを、大野さんが、ベリっと引き剥がしてた。