久しぶりにゆっくり出来るオフの日。
なのにあなたは、絵に夢中。
「ねぇ、さーとし?」
「...... 。」
「夕飯、何にする?
冬は鍋で良いかもだけど、夏は暑いじゃん。今夜、何、食べたい?」
かずに、何食べたいって聞かれた。
そんなん決まってんだろ。
「ご飯よりお前が食べたい」
って、そんなこと考えてて
返事するの忘れてた。
ご飯どうするって聞いてるのに
なーんにも反応しないさとし。
俺の声、聞こえてる?
ってか、俺がいるの覚えてる?
もーいい。
楽器演奏して遊ぼ。
暫くしたら、かずが楽器を弾き始めた。
口を尖らせて
「ねぇ、聴いてる?」
って、可愛いなあ。
「ごめん。かずが可愛くて見惚れてた。」
「バカじゃないの?」
「バカじゃねえよ。」
「もーそんなことより、何食べたい?」
「ご飯よりお前が食べたい。」
照れて俯くかず。
「バカ...... 」
「バカじゃねえよ。」
「...... じゃあ、美味しく食べてね?」
ニッコリ笑ったかずを
夜までなんて待てなくて
寝室にこもった。
かぁず、愛してるよ❤