大宮さんの妄想bl小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。
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真っ青なおばさんを見て、ガタンと立ち上がったおじさんが駆け寄る。
「和美、和美?大丈夫か?」
「あ、あなた... 。」
「どうしたんだ?買い物に行ったんじゃなかったのか?」
「お父さん、お母さん忘れ物しちゃったからって、取りに戻ったの。僕は車で待ってたんだけど、お母さん戻って来ないから様子見に来て、そしたらお母さん、扉の前で真っ青な顔してて、話しかけても返事しないから、僕... 僕... 」
必死に、話すかずをギュッと抱きしめたおじさんは、おばさんの腰に手を回して、居間のソファーに連れていって座らせた。
それから、おばさんの前に膝をついて目線を合わせた。
おばさんの目線は、やっぱり少しズレていて、現実と噛み合わないおばさんの記憶みたいだと思った。
「和美。聞こえるか?俺が分かるか?」
優しい声で、静かに話しかけるおじさんに、強張ったおばさんの肩から力が抜けたように見えた。
「どこから聞いてた?」
おばさんの目に光が宿って、スッとおじさんを見て、言った。
「優ちゃんが、死んでるって、言ってた。じゃあ、この子は? ... 誰?」
「和美!俺達の息子だろう?和也だよ。」
「和... 和也.......」
「お母さん。僕.... 和だよ?お母さん?」
「....和?」
「あなた、少し目が回るの。横になっても良いかしら?」
「良いよ、もちろん。ゆっくりするといい。」
「和くん、ごめんね?今日のお出かけは、また今度にしていい?」
「っ!お母さん... 。うん、良いよ。いつでもお母さんの良いときに行こう。」
「ありがとう。和くん。」
おばさんは、おじさんに支えてもらって、寝室へ行った。
かずを見ると、目に涙をいっぱい溜めていた。その目で俺を見た。。
「さとちゃん、なんでいるの?」
「おじさんに話があって。」
「お母さんのこと?」
「うん。俺が、口を出すことじゃ無いのは分かってたけど、ごめん、黙ってられなかった。」
「何、話してたの?僕、ほとんど聞いてないから。」
「そうだよな、ちゃんと話すよ。」
かずの目を見て、自分がかずの家に来た理由を話した。