私の父はいつだって
私のヒーローだ
裕福な家庭ではなかった
お酒が大好きな父で
たまに酔っ払っいすぎてやらかすけど
それでも私のヒーローだ
父はとにかく温厚で
誰にでも優しい
離婚の時、私の元夫に
離れても父親には変わりないんだから
大丈夫。これからも大変だろうけど
頑張ってねと笑顔で言って
元夫を号泣させた。
そんな父の娘である私には特に甘かった
母にいつも甘やかしすぎと怒られていた
私はとんだ迷惑な娘だった
成績は悪い
夜遊びはする
まだ若くして突然結婚する！と
父を寝込ませたと思ったら
元夫の転勤でろくに帰れず
離婚して実家の近くに出戻って
おまけに看護師になるなんて言うから
今もとんだ迷惑な娘だ
私は自分の選んだ道を
こう！と決めたら意見を一切聞かず突き進む
きっと父がいつだって
私ならできると信じてくれたから
私も自分の道を信じられるんだと思う
私は変なところが頑固で
自分が決めたからには
辛いとか助けてとか絶対言うもんかと
そういう私を父は知っている
私が疲れてるのを察せば
土日は頼まずとも
泊まり込みで来る
私の子供と思いっきり遊んでくれる
疲れると食欲が無くなる私に
美味しいご飯を作ってくれる
父はまだ現役で仕事をしている
私が申し訳なさそうにすると
無理なく勉強を頑張ればいい
お父さんは孫と遊ぶのが楽しいだけ
と言った
子供とカブト虫を捕まえたら
うひょ〜！！楽しい〜！！！
自分が子供の頃に戻った気分だよ〜！
とはしゃぎ
孫の顔を見ながら
お酒を飲み
最高の時間だなあ〜と笑う
そんな父に私も子供も救われた
離婚はマイナスな出来事かもしれない
でも父があまりにも幸せそうにするから
あまりにも楽しそうに笑うから
良かったなあと思える
私達は存在しているだけでいいんだ
それだけでこんなに喜んでくれる
やっぱり親の笑顔は最強だ
そして私の父は世界一だ