生まれてきた息子の体重は
1700gだった
すぐNICUの保育器に連れていかれた
私は息子があまりにも普通の
元気な赤ちゃんに見えたから
もしかしたら奇跡が起きて
息子は感染の被害を
受けてないのかもしれないと
少し期待した
その期待は大きく
勘違いに変わった
生まれてからのMRIの結果は
小頭症
脳室の大きな拡大
小脳がほぼ発育していなく
脳には大量の石灰化があった
あちらこちらに白いものが
点々とうつっていた
おまけに脳のシワも
少ないときた
サイトメガロは
普通は軽い風邪のようなものらしく
それが胎児には
なんて恐ろしい影響を与えるのだと
そのMRIの写真を見て
私はぞっとした
知識のない私でも分かる
この脳の形は全く
私の知るものではなかった
歩くことは絶対に不可能です。
そう告げられた
でも、息子は
こうして保育器の中で
息をして
私の絞った母乳を
飲んでいるじゃない
うちの子は違う
きっと
大丈夫なんだって
きっと健康に育つんだ。
この期待も
大きな勘違いと気付くのは
4ヶ月後だった