東京湾アジング物語【超super-deepにて死亡】 | 【Real.アジング~真実へ~】第5章

【Real.アジング~真実へ~】第5章

令和4年1月、50歳で陸上自衛隊を依願退職。釣りメーカー【MIZAR】を立ち上げ奮闘中!アジングの楽しさを伝えたい。ただ、意味のない過大表現や偽りでアングラーを煽って製品販売する気はない。真実を伝え、それでもなお楽しいのが本物の釣りの楽しさである。





12月15日(日曜日


一気に冬到来でエポキシが【硬化】しなくて、湯煎したら薄く仕上がり残念。

意味不明?



硬化】と言えば…

思考回路の【硬化】した【頭が固い】アングラーって何かと《決め付けたがる》傾向アリ。




頭が固いとは…

自分の考えにこだわって融通がきかない。



という意味。





それは所謂【妄想】に繋がる。




頭の良いアングラーは分析、実証、検証、して判断するのだが…



妄想アングラー】はメディア等の情報を全て鵜呑みして【事実】を知ろうともせず



決め付けたがる




そして【奇妙な蘊蓄】を垂れ流す。




自分の場合、『自分が実際に体験、経験した事しか、あまり信用しない。





それは遠回りであり、効率的では無いが、そこに【妄想】は入っていない。



そう、全て【リアル】であり【現実




何の話し?






さておき、最近は【アジング】よりも【ロッドビルド】がNo.1の趣味か?と感じ始めた竿猿です。




東京湾アジング物語



週末は…




土曜日

朝から官舎の清掃~スタッドレスタイヤ交換~洗車~彩楓と遊び~ロッドビルド~外食~ロッドビルド

一般的なお父さんの行動パターンで1日を過ごす。



前日【34セミナー】に誘って頂くが、興味ないので丁寧にお断り。



つうか、この日は



東京湾アジング


オフショアアジングって…



マイボートやアジング遊漁船でやってるアングラーは居るし、広島に居た頃は自分のボートでやってたけど…




今回は乗り合いの【LTアジ船】での挑戦。



【LTアジ船】とは・・・



ライトタックルでビシアジ

30号~40号のビシカゴで水深の比較的浅いポイントでコマセを使うアジ釣り。




数日前、遊漁船屋のオヤジさんに



『LTアジ船にアジングで乗りたいのですがダメですか?』


答えはO.K.


混んでない時はO.K.との事。




早速、前日に予約を入れる。



日曜日午前5時自宅発




前人未到のLTアジ船でのアジング



夢と希望を抱き鼻息も荒げながら横浜へ




午前6時着


受付のオバチャンに料金を支払うと…




オバチャン

独りだけアジングで大丈夫?』




釣れなかったらどうするの?』




餌も持って行けば?』





と、ビシカゴと仕掛けを差し出してきたが…







いや~大丈夫です



釣れなくてもルアーだけでやります



と告げる。







まぁ、内心は…

餌で釣れるなら楽勝ッスよ!!






今回は午前便(7時~11時過ぎ)で挑戦。


早速、船に乗り込み餌釣りの邪魔にならない《トモ(後ろ)》を確保。





持ち込みロッドは…

◎俺の55EX

◎チンチクリン50titanium

◎NSR-57EX

◎がまかつAjの72


ラインは

joker03、04

在庫処分の為ピンキー03、06、

PE03

を装備。




リグってると…






『んっ??』





船が大きく揺れる。



その大きな揺れと共に汗だくの巨漢の男が乗り込んで来た。



そのアングラーは…


《浜の番長》O氏


まさか来るとは…


どうやら遠くの駐車場から防寒着を纏いダッシュしてきたみたい…


重油燃料価格高揚の為現在、体重100キロ以上は乗船料金は1.5倍。

O氏は無理矢理体重計に載せられて計測されたらしいが寸前の走り込みの汗のおかげでギリギリセーフだったみたい。…ウソ



そして出船!








すかさず




本当のクリアアサヒ



その前に・・・




先ずは【特攻隊御用達】のエキサイティングなドリンクでドーピング






最初のポイント



船長
『水深23㍍、タナは…どうぞ~』




のアナウンス。


今までは最高でも20㍍位の経験しかないので、未知の世界への挑戦に俄然鼻息は↑




最初選んだタックルは


俺の55EX》に《EXIST1003

ラインは
joker03

ジグヘッドはゼスタのdiverdown2,5㌘




軽く潮上にキャストしてカウントダウンしながらボトム迄送り込む


ラインテンションの強弱でボトムを確認


待つこと98秒



う~ん


これだよ【】っていうのは。





船の微妙な動きと潮流を考えながら、リグを任意に操る【】。




その第1投目から…


『トンッ』とバイトが!



水深と潮流でライン放出推定50㍍先からのバイト


やっぱ、エステルは【伝える】能力は高い、ナイロンやフロロだとこうはいかないハズ




軽くアワすと良さげなサイズの魚がヒット!


開始早々のヒットで隣りの餌釣りオヤジさんも興奮して見守られるが…


残り20㍍位で痛恨のラインブレイク


残念!




まあ、そのファイトと残ったリーダーのガサツキからシーバスだろうと思うが、やっぱ残念。


だけど1投目からのヒットに鼻息はMax!





気を取り直し再開するが…



コマセ使用の餌釣りすら釣れてない…



釣れないのでポイントを小移動するも…


沈黙…


1時間後…


O氏にヒット!


本人曰わく…


『アジじゃないかも?』


と謙遜気味に話しながら上がって来たのは紛れもないアジ!


しかし…


抜き上げでポチャリ。






残念!




そして再び沈黙…





餌釣りではポツリポツリと釣れ始めてきたがアジングじゃ難しい水深と潮流


『ボトムがとれてる?』


何度も疑心暗鬼になりながら神経を研ぎ澄ませてリグを任意のレンジに誘導する。




ジグヘッド2g程度じゃ5分待ってもボトムに到達しない潮流






悩む…







午前11時




残り時間は30分程度か?




このまま【撃沈】して終わるのか?


最後のポイントは水深20㍍位餌釣り氏が連発させた!





チャンス到来!!!!…?




キッチリとアジの鼻先にワームを届ける事が出来れば必ず釣れるハズ



レンジを明確に自分の正面5㍍で着底させる為にジグヘッドを 3,5gに上げて潮上にキャスト!




そして神経を研ぎ澄ませて…


明確にレンジを直撃した感覚を感じた瞬間…



O氏に『これ、来ますよ!!』




と告げた瞬間



『コンッ!』



俺のアジングロッド】から明確なバイト



キタ~!


上がって来たのは本命







マアジ




sizeはハナタレだがマアジ。




乗船から四時間の間、【疑心暗鬼】と【試行錯誤】と【気合い】で引き出した1本


これが自分にとっての【】であり、


釣るまでの過程



釣るまでのプロセス



の楽しさと嬉しさと満足感。


今年1番嬉しい1本になった。





そして午前11時過ぎ無念のタイムアップで帰港。


めでたしめでたし!


おしまい。





に成るわけ無い。


普通とか当たり前とか、程々とか…



なんじゃそりゃ?



帰港してすかさず船長に宣告する


『延長ね延長!』






『午後便も続行ね~』







O氏には『頭オカシイの?』みたいに苦笑いされたが続行!




延長料金3000円を払い、撤収するO氏を見送り再び乗船。






この日の午前便の釣果は最高で15匹程度みたい。







午前便から午前便を通す隣りのオッチャンと話しをしながら午後の出船を待つ。




午後12時半、午後便出発!





近場を軽く攻めたが反応が少ないのか?船は大きくポイント移動

着いたポイントは




【中の瀬】



このポイント…

聞くとこによれば、灯台側のミヨシしか釣れないみたい。

しかも、釣れるsizeは20㎝前後の豆がメイン



水深は27㍍



潮流は激流




もはやジグヘッド単体で攻めきれる水深ではない。



ぶっちゃけ、ジグ単じゃないと楽しさは半減するが、釣りにならければジグ単ですら楽しく無い。



断腸の思いでリグをキャロ&ダウンショットに変更。







それでもファーストバイトでHITするが・・・





痛恨のフックアウト。





そして・・・



夕日


8時間強に及ぶ



激闘は終わる





お月様も出てきた



釣果は・・・



1匹のみ




港にてリリース






港に戻り、ミヨシで結構なペースで上げていたオバチャン餌師は25本位らしく・・・



オバチャン

『あら?釣れなかったの?』


『少し持って帰る?アジあげるよ』




情けをかけられる始末・・・





帰り道



クリスマス仕様にライトアップされた東京タワーを眺めながら渋滞にハマるが



何故か?清々しい気分で帰宅。



そして超大作の


東京湾アジング物語】は・・・




完。





総括



やっぱ深すぎで攻略できなかったのが残念だが、1日ロッドを持っていても飽きる事は無かった。


それは【試したい事】が沢山有るから。


もう少し早い時期にやればもっと良い釣りになったと思う。



で・・・


トモ(船の後ろ)って・・・


振動が半端無いし、何と言っても船の排気ガスがクサい・・・


1日中排気ガスまみれで流石の猿もグロッキーに・・・


久々のオフショアで家に帰ってもしばらくは地面が揺れていた・・・


おまけにウェアーとタックルは潮まみれ。



けど



未知の釣りは夢があるね~



今回はライトタックルの限界を思い知った釣行だったが



それなりに楽しめたから良しとする。




それなりに。





そして・・・



ハナタレ小僧には見えない世界がそこにある。





おしまい。