相変わらず毎日ロッドを作っては週末にはテスト釣行
週1本のペースでアジングロッドが増えてしまい‥‥
現在、アジ、メバ用ロッドが14本にもなってしまったアホ猿です。
で、本日もまた
【俺のアジングロッド】
第6弾が完成!
≪燃えるレッドブランク≫
しかし‥‥
ブランクを《赤》に塗装したら‥‥
御覧の通り・・・
チンケな安物のロッドみたいになってしまった‥‥
しかも、コルクと《赤》って全く合わないし。
センス無し
ブランクだけで万超えで‥‥
性能と価格が今までの物の中で最高だっただけに残念。
まあ、性能は【金棒君】を抜いて
《日本一のロッド性能》
なので、まんま使いますので‥‥
釣り場で《赤色の変なロッド》を持っているオッサンアングラーを見かけたら生暖かい眼で見守ってやって下さい。
さて、連投の【考察】
今回のテーマは
【チタンティップの特性】
と
【34・PSRー60】
のインプレ。
ここ1年位で一気にアジング市場で人気が出てきたメーカー
《34・サーティーフォー》
釣り場やメッセ等で
『34のロッドをどう思いますか?』
特に60について。
そんな質問が多いので、インプレも合わせて【考察】にしたいと思う。
先ずは
【チタンティップの特性】
これまでチタンティップのロッドを作って、実際に沢山のアジのバイトを得て《検証》してきた。
が、まだまだ使い込みは足りないので今現在、判明した事を書きたいと思う。
最大の特徴
【振動の減衰率が低い=高感度】
通常のソリッドティップは‥‥
ティップで得た情報はチューブラーとの繋ぎ目までの間にかなりの量、減衰する。
一般的にソリッドティップよりも、チューブラーティップの方が反響感度が高いと言われるのはこのため。
チタンティップは‥‥
《振動の減衰率が低い》のと、《超弾性》という性能から
『バイトが増幅されてるのか?』
と思うくらい反響感度が高い。
特に、高周波系(ツンツンしたバイト)のバイトは金属的に伝わってくる感じである。
某氏によれば‥‥
バイトの瞬間!
『ロッドを持つ手の中に小さな雷が落ちた!』
みたいだとか。
まあ、これはチョッとオーバーな表現かも?
これまである程度《張り》の有るブランクでのチタンティップの性能は確認した。
ならば《軟らかい系》のブランクで使うとどうなるのか?
先日ヌルい系の《金棒君マイルド》と《ストレンジ改(5,6feet)》を比較してみた。
結果、段違い。
《金棒君マイルド》の反響感度はパッツン系のそれに劣らない性能。
今までは、ストレンジの様な《軟らかい系》のロッドは物理的に【反響感度】は低いのは仕方無しと考えていた。
だが、その《軟らかい系》のロッドの方が活躍するシーンも有る訳で。
スローなアクションや潮流を感じたり、テンションの強弱を鮮明に感じる性能は《パッツン系》よりも、ストレンジの様な《ヌルい系》が有利であるが‥‥
でも、やっぱ‥‥
軟らかいロッド=反響感度低い
これは通常のソリッドティップだと
《絶対に撃ち破れない壁》
チタン合金でこれを撃ち破る性能を確認できた。
ストレンジで『トンッ!』と感じるバイトが
チタンティップだと『カンッ!』となる。
ストレンジで『ぬぅん』てのが
チタンティップだと『トンッ』となる。
釣果に影響するものでは無いが、バイトが鮮明になるのは【楽しく成る】と感じる。
だだし‥‥
【高感度】=【高違和感】
高感度ロッドになれば成る程、魚からすれば《違和感》は増幅すると自分は考えている。
結果、アジがワームをくわえている時間は短くなり、釣果は下がる可能性もある。
が‥‥
そこは腕でカバーしたい。
というか、『釣れちゃった!』みたいなヌルいアジングを好まないドMアングラーには最適な性能ではないか?
後は‥‥
海中や海底の何かに触れた時の情報量の多さ。
あまりにも色々な情報を伝えてくれるのでバイトと勘違いする事もある。
これは使っているうちに判別可能になる。
以上、【振動の減衰率が低い】事による性能。
次
【超弾性による性能の向上】
【超弾性】による最大の恩恵が
《キャスト性能UP》
中でも【飛距離】が出るのが特徴。飛距離が出ると言っても倍になったりはしない。
数㍍程度。
チタン合金は曲がり易いので軽いウエイトでもリグの重みはティップに乗せる事が出来る
更に!
チタンティップはソリッドティップに比べて重い。
この《重い》ってのは最初はデメリットでしかないと思っていたが‥‥
これは新発見!
そのティップの重さはキャスト時にロッド自体のパワーを引き出す。
同じブランクでソリッドティップを使用しているロッドに比べると‥‥
《同じ様にキャストしてもロッドが曲がる》
即ち、ティップが重い事により、ベリー~バット部のパワーを生かしてくれるので【飛距離】が出るのである。
軽いジグヘッドを使えば使うほどその恩恵は大きい。
簡単に言えば、超弾性チタンは曲がる事での≪キャストsupport≫され
その重みがロッドの反発力を引き出し《キャストsupport》してくれるのである。
ただし、軟らかいブランクだとキャスト性能は上がらない。
※ティップが重いと言っても、使っていて違和感が有るほどではないので心配無用です。
以上、【超弾性による性能】
良いことばかりじゃ‥‥
普通のメーカーの回し者みたいなのでチタンティップのダメな部分も書いてみる。
【重さ】
先に書いたがメリットにもなっているのだが、比重の高さはやっぱデメリットになる。
同じ様にソリッドティップで作るロッドに比べて【ロッドバランス】は悪くなる。
しかし、この部分はメーカーのロッドに比べて《シンプルに仕上げる》事と、《ショートロッド》にする事で解消出来る。
今後は、6feet台で60㌘以下で《バランスの良いロッド》を作るのが課題。
【曲がりクセがつく】
形状記憶合金と言えども無理矢理急な曲げかたをすると、曲がりクセがつく。
反対側に曲げてやれば直す事は可能。
普通に使っていてクセがつく事はないが、ロッドを見通してみると若干のソリは有る。
【ベンドカーブの悪さ】
軟らかいブランクでのチタンティップなら綺麗なベンドカーブは出るが、ある程度《張り》の有るブランクだと
《ベンドカーブ》は汚ない。
それによるチューブラーとの繋ぎめの強度の不安も少々。
【ガイドの接着力の甘さ】
トップガイドは問題ないが、チタンに直接取り付けている2つのガイド
これがコーティングごと回る事があった。
現在は接着法を変えて今のところ問題は無い。
以上が【デメリット】
【チタンティップの特性】
についても以上。
今後、新たな課題の発見や特性が出てくればまたUPします。
次!
お待たせしました
34・サーティーフォー
《PSRー60》
のインプレ。
これ書くと‥‥
34ファンに怒られる?
が‥‥
本当に感じた事を書かない《へたれインプレ》は価値無し。
インプレで良いことばかり書くのはテスターやスタッフだけでいい。
という事で‥‥
好き嫌い抜きで【客観的】なインプレを書いてみる。
総合的に見れば
《普通》のロッド。
大きく悪い点は無いが、特に優れている点も無い。
とはいえ、一応列挙してみる
【良い点】
◎ショートレングスだけあってバランスはOK(ポチ君のリールのせいかも?)
◎ロングソリッドの恩恵で飛距離が出る
◎ガイドセッティングが画期的で面白い
【悪い点】
◎価格に対する仕上がり、特にリールシートのスクリュー前部が有り得ない作り(2万円台なら問題ないが)
◎全体的に太い(シャープさがない)
◎反響感度もロングソリッドの影響でイマイチ
◎ロングソリッドの良さが引き出せてない硬さ。
以上。
まあ、6feetって自体で性能は上がるし、このレングスまで短くした思い切りの良さに一票。
ただ、ぶっちゃけメーカーが謳っているほどの《流れの変化》等を感じる性能は無い。
その性能を引き出す為にソリッドを長くしたのは良いが、硬すぎる。
折角ソリッドを長くしたならもう少しティップは軟らかくすれば良いロッドになると思う。
以上。
あれこれ書いたが、このロッドに限らず最近のアジングロッドはどれも大差無いと感じる。
最終的には価格に見合う製品かどうか?
PSRー60はチョッと高いと感じるのは自分だけか?
さて今週末は‥‥
爆風予報
だが、そんな事は関係無く出撃!
するかも。
おしまい。