不動産の所有者が変わると、費用が発生します。

所有権移転登記費用
司法書士費用
不動産取得税

このあたりの費用って分かりにくいですよね。
私も譲渡したときに初めて知りました。

譲り受け希望者の中には自分で移転登記にチャレンジして、
司法書士費用を節約したいという方もいらっしゃいましたが、
トラブル防止のため、司法書士依頼を条件にしておきました。

ようやく、条件や費用全部OKです!という方に譲り受けが決まりました。

まだ喜んではいけないと自分に言い聞かせ、
司法書士さんに連絡を入れました。


~おまけ:不動産業者になって思うこと~

「自分で登記しようとしたけど途中で挫折した!」
「タダでくれるって言われたから貰うことにしたのに、
費用がかかるなんて聞いていなくて、騙された!」
「言った言わないでモメた」

時々感情むき出しで訴えてくる人がいます。
個人間の不動産取引って結構トラブルがあるんだな~くらいに聞いていますが、
トラブル後にお互いが気持ちよく終わったなんてことは、ほぼ聞きません。

損したくない!と感情が波立つのでしょう。

不動産取引には決まりがあります。
費用もかかるものはかかるんです。

仕組みを知らなくて「損した!」と思ってしまうのも分かるので、
不動産業者になってからは、必ず費用を先にお伝えしています。
不安な人は、専門家に任せた方が絶対安心です。

みんなの0円物件さんのサイトは個人間取引になりますが、
個人間取引するために必要な知識がサイトに書いてあります。

こちらのページはとても勉強になりました。
実はゼロじゃない?不動産の無償譲渡にかかるお金とは【事例付き】

不動産は勉強すると面白い世界です。

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11、所有者変更登記完了までの流れ
譲り受け希望の申し込みをする方は、どんな人なのか?
メールや電話で印象的だった方を書いてみます。

Aさん:起業したての方
民泊かペンションか分かりませんが、その手の事業を考えているようでした。
途中で音信不通になる。

Bさん:頭のよさそうな男性
メールが理路整然としていて、お仕事の出来そうな人だなぁと感じました。
現地に向かうも場所が分からず、予想以上に田舎だったため諦めますと返信。

Cさん:よくわかっていない女性
「欲しいです!どうしたらいいですか?」だけ送ってきて、やり取りが続かず。

Dさん:首都圏にお住まいの方
いつか別荘が欲しいと夢見ていたとのこと。現地まで足を運んでくださいましたが、木が生い茂っている様を見て諦める。丁寧なお断りメールをいただきました。

Eさん:首都圏にお住いの方
退職後、セカンドライフを楽しみたいとのこと。自分で建築にかかる金額が見積れないため、質問多し。夢見がちな印象。

Dさん:男性
犬のために別荘を建てたいとのこと。犬がメインの生活をおくるために探していたそうです。なるほど、田舎にはそういった需要があるのかとびっくりしました。

お問い合わせは首都圏の人が多かった印象です。
2拠点生活なんて言葉も最近は聞きますので、場所が良かったのかも知れません。

途中で音信不通になる方が数人いましたが、丁寧なやり取りをしてくださる方がほとんどでした。

でも、メールのやりとりは時間がかかります。
¥0プランは時間が取れる方向きかも知れません。

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10、譲渡先が決まりました!
「再掲載してください」と、みんなの0円物件さんにLINEをしました。
次こそは、譲り受けてくださる方が出てきますように!と願います。

またすぐに問い合わせが何件か入りました。
テンプレートメールを送ります。
細かな質問が記載されたメールが届きます。
返信します。
またメールが届きます。
返信します。

これを数人とやり取りし続けました。
欲しい方は気になるところを細かく聞いてきます。

私としては、最初のテンプレートメールに書いてあること以外は分からないので、自分で調べてくださいと返信するしかないのですが、その返信に結構時間を取られました。

何人かは現地に行って、管理会社に聞いた人もいたようです。
「現地見てきました!」とメールに書かれていると、安心感が増しました。
やはり、自分で調べるスタンスの人がやりとりしやすいです。
何でも気軽に聞いてくる人は、そのうちメールの返信もなく消えていきました。

みんなの0円物件さんのサイトに注意書きがあります。

「物件の取得にあたっての情報収集等は自己責任でお願いいたします。」

調べるって、なかなか大変です。
やっぱりいらないと言えないのが「不動産」。

欲しい人は頑張って調べてみてください。

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9、申込者はさまざまです
月末がきました。
振込されたと司法書士さんから連絡がきません。
月末は忙しいと聞いていたので、連絡できないのかもなと思いつつ、
ドタキャンされて振り込まれなかったか?、とも考えてしまいます。

ま、キャンセルされたらまた再掲載!と腹を括っていたので、
気持ち的には動じない人になっていました。

月を超えたところでこちらから譲り受け希望者に電話を入れました。

。。。電話に出ません。
何度か電話してみましたが、折り返しもありません。

司法書士さんから「連絡が一度も取れない」聞かされ、
うん!これはキャンセルですね!!と判断しました。

司法書士さんには譲受人を再度探すので、
申し訳ないけど保留にしておいてくださいとお願いし、
万一の際は調査費用などをお支払いしますと付け加えました。

キャンセルするなら連絡入れてほしいなぁと思います。

1週間以上あとになって、譲り受け希望者だった方から電話がきました。
「今から振り込みます!」と言われましたが、丁重にお断りしました。

「忙しかったんで」とか「忘れてました」といくら言われても、
約束を守れない人と、これ以上関わることはしたくありませんでした。

自分でやり取りできる人って
こういうことあるよね!いろいろな人がいるよね!と割り切れて、
煩雑なこともあまりストレスにならないタイプな気がします。

そういうのイヤだなぁと思う方は
有料の「おまかせプラン」を選べばいいので、
本当にありがたいサイトです。

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8、めげずに再々掲載してみました
初掲載後、3件の問い合わせが入りましたが
すべて成約にはなりませんでした。

再掲載のお願いをして新たな問い合わせを待とうと思います。

2回目の掲載をした日もすぐに問い合わせが数件入りました。
今回はすぐに掲載ストップしないで様子を見ます。

メールはテンプレートで送れるような内容を考えました。
複数人から申し出を受けていること。
譲り受けの予約は出来ないこと。
司法書士費用を振込いただいた時点で契約とすること。
その他いろいろ記載しました。

質問や問い合わせに答えるのも迅速にしました。
例えばこんな質問がありました。
「水道の権利はありますか?」
水道組合加入証書があったので、すぐ画像にして送りました。



お会いしたことのない方の問い合わせにメールで答えるのは、
簡単ではありません。
事実を過不足なく伝えなくてはなりませんし、
間違ったことを伝えると、後々トラブルになる可能性があります。

客観的な事実を提示できるものはして、
推測でしか答えられないことは分かりませんと言うように
気を付けました。

問い合わせいただいた方から電話が入りました。
「譲り受けお願いしたいので、手続きを進めてください。」と。

ようやく譲り渡しできる!父に報告できる!
よかった~!!と喜び、
すぐに掲載ストップの連絡を入れました。
また、司法書士に譲受人を知らせ、連絡してくださいとお願いしました。

司法書士の連絡先や振込先に加え、
一応、司法書士費用の振込に締め切りを設けました。
「月末までに振込がなければキャンセルと致しますとメールをしました。

そして月末がきました。

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7、手続き進めてください!からの音信不通
サイトに掲載して数時間後にメールがきました!!
とりあえず掲載ストップのお願いをし、やり取りを始めました。

問い合わせの流れはこんな風になっています。
1、この土地欲しいなぁと思った方がみんなの0円物件にメールをします。
2、みんなの0円物件から掲載した人にメールがきます
3、これより先は、直接「当事者間での交渉」となります。



みんなの0円物件からのメールに、
問い合わせした方の名前とメールアドレスなどが記載されており、
こちらから返信をします。

直接電話でもやり取りしました。
「その土地欲しいです!」と言われたので、
すぐ契約となるのかと喜んでしまいました。

その後「現地を見てから連絡します。」となり、
「やっぱりいりません。」という結果になりました。

譲り渡す側としては、譲り受け希望の意思が決定してから
申し込みのメールをしてくれるとばかり思っていました。

「その土地欲しい!」は「その土地欲しい!と思っています」という意味の
問い合わせだけの人も多かったです。

譲り受けを希望する方は千差万別です。
中には興味本位なのか細かい質問を何回もメールしてくる人もいました。
「譲渡希望です!どうしたらいいですか?」と知識ゼロで
何でも聞けばいいスタンスの人は少々厄介でした。

好感の持てるメールもありました。
「譲り受けの検討をしています。〇月〇日までに決定の連絡をします、先に他の方へ決まった時はお手数ですが連絡いただけますか。」

こちらの都合も考えてくださっていることが分かる内容で、
この人に譲り渡ししたいな~と内心思っていました。

この方とは不成約でしたが、最後まで気持ちのよい方でした。

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6、成約ならず、再掲載となりました
「物件の情報を公開しました」とLINEで連絡が入り、
まずは掲載が出来てホッとしました。

文章にするとスラスラ進んでいますが、
実際にはそう簡単ではありませんでした。
なのでここまでを一旦まとめてみます。

※ナカムラは素人に毛が生えたレベルですが、一応不動産業者なため、
不動産についてよく分からない人が0円譲渡すると仮定します。

「0円」でもらってもらう。
最初私は、個人間の譲渡は売却より簡単にできるのではないかと、
気軽なイメージを持っていました。
そのイメージは資料を揃え始めた段階で崩れ去ります。

あーーー、自分でやるのは面倒だわ、コレ。
と思ってしまいました。

何故なら、
書類は何が必要か?
手元にない必要書類はどうやって入手するのか?
これで全部揃ったのか?
何が不足しているのか?
間違いはないのか?

これらを自分で調べて準備して、チェックする。
時間と根気が必要です。

登記簿謄本ってなに?くらいの知識で
メールのやり取りも少ない経験の方は、
プロに頼った方がいいかも知れません。

「みんなの0円物件」は大変ありがたいサイトです。
しかし、ネットに慣れていない、不動産知識に乏しい人には
ハードルが多くあるかな~と感じました。

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5、申し込みのメールが入りました!
みんなの0円物件に掲載するために用意したものを書き出してみます。

・権利証
・地積測量図
・組合水道組合加入金証書
・購入時の売買契約書

・固定資産税評価証明書
・固定資産税評価通知書
・公図
・地番参考図
・課税台帳付属地図

・登記簿謄本



青文字は元々あったものです。
母が書類をすべて保管していたのでスムーズでした。
書類がない場合、手間と時間がかかります。
ものによっては費用もかかる場合がありますね。

緑文字は土地がある役場に聞いて取り寄せました。
必要な書類の取得方法はネットでほぼ調べられるのですが、
間違えたり不足があると何度もやらなくてはならないことになります。
確実に1回で済ませたいので、最後は電話して聞きました。

固定資産税が0円なので、納税通知書がありません。
納税通知書があれば、評価証明書は不要となります。

不要だったものもありましたが、1通300円程度なのでまとめて取得しておきました。

赤文字はネットで取得しました。

これらのものは自分で用意することが可能ですが、めんどくさいです。
中村は現在業者なのでこういったことを仕事としてやりますが、
仲介手数料だけで考えたら、確かに断る案件だなぁと感じます。

さて、ここまで用意してから「みんなの0円物件」へ問合せのメールをしました。
同時に「物件処分専用LINE」で友達登録をしました。
書類をスマホで撮影し、PDFにしてLINEで画像を送ります。

当日中に「原稿完成まで今しばらくお待ちください」という内容の返信があり、
4日後には追加の質問が入り、返答したりしました。

LINE登録から1週間後「原稿確認のお願い」が届き、
OKするといよいよ公開となります!

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4、サイトに掲載できたので、ここまでの感想
2023年、店長が宅地建物取引士に合格し、
ナカムラは不動産業を始めることになりました。

不動産業を始めるよと父母に報告しましたら
「あの別荘地をどうにかしてくれ!」となり、
いろいろ調査することにしました。

ひとつめ
別荘地事情が変化したかもしれないから、近くの不動産屋さんに問い合わせる。
3件断られたので、諦めました。

ふたつめ
インターネットで検索しまくる。

土地や建物を0円で譲渡できるマッチングサイトを見つけました!

譲りたい物件を0円で掲載料してくれるんですか!!
自分でやれば費用が一切かからないんですか!

なんてありがたいサイトなのでしょう。

サイト内を隅々まで読みまくりました。
更に資料をダウンロードしてみました。



前半は不動産の今どきの実情が書かれています。
後半は物件情報の整理が出来るようになっています。

不動産ってよく分からないなぁって人でも分かりやすくて、
有益な情報が詰まっているので、おすすめの資料です。

サイトに掲載させてもらえば、かなり多くの人が見てくれて、
私たちが活用できなかった土地を見つけてくれる人がいるかも知れない。

このサイトで譲渡先を探すことにしました。

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3、書類を揃えるだけでも結構大変
昭和40年代後半、別荘地分譲ブームがありました。
我が家にも、群馬県某所に父が当時購入した土地があります。
親戚のお付き合いで購入したと聞いていますが、50年近く未利用のままです。

固定資産税を払い続けるだけの土地です。
まあ、当時は景気も良く、それくらいは払うことができたのでしょう。
そんな別荘地が今でもあちこちにありますね。

2000年頃だったでしょうか。
土地を手放したいと義父に言われ、現地の不動産会社に問合せしてみました。

「別荘地手放したいのですが」
「どちらになりますか?」

土地の所在地を言うと、「お待ちくださ~い」としばし待たされます。
受話器から会話が漏れてきました。
(あそこはいらん!断れ!断れ!)と。。。

3~4件電話しましたが、どこも同じような感じです。
不動産屋さんが扱ってくれない土地ってあるんだな~と初めて知りました。

何も変化できずに終わりましたが、
私が不動産に興味を持つきっかけになった出来事でした。



別荘地といっても、現在はこんな感じの場所です。

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2、「みんなの0円物件」というサイトを見つけた