1981年 江川卓"沢村賞の人格に値せず"
江川卓 20勝
西本聖 18勝
沢村賞…西本聖
この年の江川は投手タイトルをほぼ網羅する大活躍。だが沢村賞には、江川よりすべての成績が劣る西本が選出された。
当時、沢村賞を投票したのはスポーツ記者。世間に憎まれていた江川は現役生活を通じて沢村賞を獲ることはできなかった。
2021年 白鵬"横綱の品格"
白鵬15勝(優勝)
満身創痍ながら全勝優勝を飾った横綱白鵬。しかしカチアゲや張り手を使い、なりふり構わず勝ちに行く白鵬を「横綱らしくない」と批判する声が多かった。
そして昨年末、江川や白鵬と同じ道を辿った悲劇のエンターテイナーが…
2022年 いぬ
"一番笑ったけど、キスは禁じ手だから認めません"
キングオブコント決勝でキスをしまくり、悲鳴と爆笑で会場を巻き込んだ「いぬ」。
この勢いで優勝かと思いきや、審査員の正統派コント師たちはそれを良しとしなかった。
東京03飯塚「一番笑ったけど、キスは禁じ手だと思いました。」
会場の空気を掴みながらも、コントの聖域を侵したと見なされたのか。得点はブービーの9位。
江川、白鵬、いぬ。実力を発揮しながらも、明文化されていない"禁じ手"により、正当な評価を受けられなかった三者。
さらに、いぬと同じく2022年末…
柴田勝頼
"新日本提供試合・頭部への攻撃なしのUWFルール"
肝心の試合は、頭部への串刺しドロップキック(ルール上明文化された禁じ手)をはさみつつ、ランニングキックをキャッチしてからのデスバレー→ランニングキック→グラウンド卍というプロレス技フルコース。
前評判が低すぎたため試合を見なかったプロレスファンも多いだろうし、UWFルールの試合としてはとんでもない展開で、そっちのオタクの人にも良い評価を受けないのだろう。(実際、ファンの間であまりこの試合は語られていないように思える。)
しかし、スッキリしない試合が続いた興行のメインイベントとして最高のフィニッシュ。
特異なルールの型にハマらず、自分の流れに引き込んだ柴田。
ツッコミどころ満載のルールや、そのルールと矛盾した試合展開は、どんな土俵でも自分の形でお客さんを満足させるのが最高のエンターテイナーだ!というのを体現するための布石だったのかも?