withコロナのプロレス興行は、声援・ブーイングの仕方講座から始まる。
新日本は「若手が育っておらず、閉塞感がある」イメージだったのですが、間違いだったようです。
ヒクレオやフィンレーら中堅や、ワトやアキラら若手の躍動が目立ちました。上の試合結果でも割と若手が勝ってますよね。
後楽園ホールの試合は若手ベテラン問わず流しでやってるイメージもあったのですが、そんなことはなかったです。ちゃんと面白かった。
そして、中堅からベテランへ差し掛かっている、サナダやタイチら天下をとり損ねた世代は彼ら同士で戦って上に行って欲しいと思います。
もう棚橋やオカダの胸を借りて格上げをするようなキャリアじゃないしね。
アステカイザーさんは「こんな全日インスパイアの試合を新日本でやるな!」ってラーメン二郎の社長ばりにお冠だったけど、彼らが上にいくために残されてるのは、こういう独自路線で差別化を図ることしかないと思うんですよね。
あと、みんなのアイドル・ギデオングレイの使い方が面白かったですね。
第一試合に出たギデオン、YLに初勝利を献上するのかな?と思いきや場外でキレキレのSTFをキメてました。
その後はエンパイアの試合でリングアナを務め美声を披露。試合以外でも沸かせるが、決して興行の邪魔はしない。
新日本プロレスの興行を裏で回してるのはギデオングレイなのかも?
かつてバラエティ番組で裏回しの帝王と呼ばれた麒麟の川島は、朝の顔に成り上がった。
いつか、ギデオングレイが新日本プロレスの顔になる時が来るのかも知れない。
若手の成長とギデオングレイに感動している中で始まったセミファイナル、オーカーンvs矢野。
オーカーンが同期・北村に捧げる優勝を観にきたのですが、矢野相手だと丸め込まれて1回戦敗退もあり得るなと、スリリングな試合の中…
会場の電気が消える!
割と長い暗闇の後、電気がつくと、リングサイドにグレートムタの姿が!
ムタのアシストを受けた矢野がオーカーンを丸め込んで勝ち。
武藤敬司の「思い出には勝てねえよ」の言葉どおり、若手の活躍もオーカーンの優勝も全部どうでもよくなってしまうムタの降臨でした。
優勝を逃したオーカーンですが、新設されたベルトよりもムタと絡む方が価値があるよね。弱リーチを外した後にスーパーリーチが始まったときの気分。
負けた人がムタと絡めるのに、このトーナメントで勝つ意味があるのか?メインの前にムタが出ちゃったけど、この興行にこれ以上の上がり目はあるのか?
観客全員がお腹いっぱいになっている最中、その満腹感をぶっ飛ばすメインイベントがこの後始まるのでした。