お出かけ 中里の火の花祭り | 赤い誘惑。plus ~ 蒙古タンメン中本、時々ちがうネタ ~

おはようございます!

 

朝からパソコン絶不調…。

定期的に壊れるように作ってるのか?ってくらい、

さして使っている訳でもないのにご機嫌ナナメです…。

 

 

さて、考えが甘すぎたジャニーズ事務所。

案の定、スポンサーサイドから

タレント起用の見直し判断が相次ぎ、

東山船長の船出が失敗したことを裏付ける結果となり、

わずか1週間でマネジメントフィー返上を発表し、

3週間で社名変更を具体化させる話に。

あの大仰な記者会見は

やはりヒガシ主演の4時間舞台だったんだろうな~(笑)

 

まぁ、記者会見が終わった足で

ジュリーは海外で豪遊、という

当事者意識ゼロのお姫様ぶりもすっぱ抜かれる始末で、

裏付けも取れたんだろうけどさ。

まぁ瓦解は時間の問題だろうけどね。

 

 

 

さて、川崎で北極の秋を食べ終わった9/1のこと。

 

 

秋津に住み始めて7年。

ようやく今年行けたのが、中里の火の花祭り。

雨だったり平日だったり、コロナ禍だったりと

この間、満足に参加できる状況でもなく。

 

実はこのお祭りを初めて訪れたのは13年前。

まだ中学生だった慎の、

社会科の課題調べを兼ねて来たんだけど、 

むしろ親がハマったのが始まり(笑)

あの時は清瀬に住むようになるとは思わなかったけどね~。

 

 

清瀬市の中里には

「富士山(富士塚)」と呼ばれる場所があって、

そこで9/1に行われるのが火の花祭り。

「中里丸嘉講」の講員たちが今も活動していて、

お祭りは東京都の無形民俗文化財、

富士塚は有形民俗文化財に指定されていますよ。

火の花祭りは

毎年8/26,27に富士山の山仕舞いとして行われる

吉田の火祭(富士吉田)に倣って始まったものなんだとか。

 

 

戦国末期から江戸時代に掛けて

富士の人穴で修業したという長谷川角行を開祖とする「富士講」。

今でこそ「弾丸登山」すら可能な観光地と化してしまったけれど、

江戸時代の多くの人たちにとっては、

遠い江戸から憧れを持って拝む「霊峰富士」。

今も関東の各地に「富士見」という地名が残るように、

昔はかなり遠くからでも見えたみたいですね。

 

しかも江戸の世は、

国を跨ぐ移動には大幅な制限がある時代。

富士吉田を目指す甲州街道には

今や渋滞トンネルとして有名な「小仏の関」があり、

そこを出るためには当然「通行手形」が必要。

比較的入手しやすい理由が「社寺詣で」だった訳で、

聖地巡礼と称した観光が拡大する一端があったみたい。

幕府側のガス抜き策にも思えるけどね。

あくまで誇張した表現ながら、

最盛期は「江戸八百八講、講中八万人」と呼ばれるほどの

大ブームになったというからすごいモノで。

 

 

現代のような交通機関も装備もある訳じゃなく、

誰もが簡単に登れる訳じゃないからこそ、

講の仲間たちでお金を出し合い、

代表者を聖地富士山に送り出すのが習わし。

富士吉田の御師(現地のお世話役)の坊で冷水で身を清め、

白装束に身を包んで六根清浄を唱えて登ったという、

一世一代、命懸けの登山だったとか。

 

江戸時代には二合目より上が女人禁制だった富士山。

(60年に一度の庚申の年ですら四合五勺まで)

そこで講の象徴(ご神体)として、

残された講員や女性が疑似登山をする聖地になったのが富士塚。

築山より大きなミニチュア富士山で、都内にも結構残ってますね。

都心だと、品川神社にある「品川富士」が最大級なんじゃないかな?

 

 

 

長い長い富士講の前置きはそのくらいに(笑)、

9/1の夜のお話を。

 

 

お祭りもあるから、

お酒飲んでもいいように、と隣の清瀬駅からバスに乗車。

時刻は18時半ころ。

 

 

台田団地行きのバス(中里回り)に乗ります。

西武バス初めて乗ったかも?

 

 

10分ほど乗って、中里四丁目で下車。

料金は180円なり。

 

走行中に体調悪くなる運転手さんもいるからか、

今や非常ブレーキがあるんだね~。

ハンドル操作もあるから

電車と違ってかえって怖い気もするけど。

 

 

鳥居には手作り感満載(笑)の行灯。

この味がいいんですよ。

 

 

お花貰って帰る人も結構いますね。

ウチも13年前には貰ったっけ。

 

 

外回りには、

地元の人たちが作っただろう行灯も。

「家内安全」だのはともかく、

 

一攫千金

 

がなかなかいいなぁ。

これは僕もあやかりたい…(笑)

慎に「良縁成就」も欲しいところ(爆)

その当人はこの日、仕事だったけどね。

 

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20時半過ぎから始まるお焚き上げ。

藁山もすでにしっかりと準備されているものの、

当然まだお客さんはまばら。

富士塚の参道には108本のろうそくが立てられてましたよ。

 

 

高さ僅か10mほどの富士塚ながら、

ちゃんと合数の石柱も立てられていますね。

 

頂上まではものの1分ほど(笑)

コレなら弾丸登山OKですよ。

上には祠が祀られ、

講員の方々が参拝客をお出迎え。

 

 

お賽銭を上げ、

お参りをすると「お清めに」と御神酒の振る舞い。

バスで来てよかったなぁ、と一気飲みで

内臓から清めて(笑)

 

 

まだ1時間半はあるんで、

ほど近い火の花踊り大会の会場へ。

 

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中央には立派なやぐらが組まれて、

地元の婦人会?やら子どもたちが盆踊り中。

 

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人・人・人…。

清瀬中の人が集まったか?(笑)というくらいの

この混雑ぶり。

 

 

先日どこかの新聞にも載ってたけど、

夜店の食べ物がいい値上がりっぷり(笑)

 

焼きそば¥300、串焼き¥500くらいのイメージが、

軒並みプラス¥4~500って感じ。

子どもがお小遣いで来られる金額じゃなかったなぁ。

 

 

まずはお待ちかねのビールなぞ。

こちらはなかなか良心的な1杯¥500。

 

19時も回っておなかの空く時間帯。

とにかくどこの夜店も長蛇の列で、

食べ物にはいつありつけるやら、の状況。

となると、ビールばかり進む訳で、

 

早くもこの日2杯目に突入(笑)

 

 

お腹も空いてきたんで、

比較的並びの少なかったこちらで調達。

 

 

街の風物詩?という大阪焼は

1枚¥600くらいだったかな?

 

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お焼きみたいな焼き台で作ってるんだけど、

具材らしい具材は見つからず…(笑)

粉と玉子と紅ショウガ、キャベツ少々、くらいですね…。

 

 

今ひとつ納得が行かず、

翌日、自宅でキャベツ焼やりましたが…(爆)

 

 

 

 

 

やはりこうでなくちゃ!

 

 

それはさておき、9月に入ったとはいえ、

まだまだ湿度も高く暑かったこの夜。

ビールばかり飲んでても仕方ないので、

生のイチゴ入りのかき氷で涼を取って。

 

 

クラッシュアイスと冷凍イチゴを放り込んで、

後は一気にガリガリと。

なるほど、そうやって作るんだね~。

 

練乳掛け放題というので

ちょっとやり過ぎてベタ甘の仕上がり。

でも美味しかったですよ。

 
 
さて、夜も更けた20時半過ぎ。
ようやくお焚き上げがスタート。
 
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頂上の祠で「お伝え」と呼ばれる経文を読み終え、
白装束の講員たちが列をなして山から下りてきます。
 
この時間には、火の花踊りに参加していた人たちが
狭い境内に一気に押し寄せてギュウギュウ詰めですよ。
ウチは早めに入って場所キープしてたけどね(笑)

 

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13年前には3m近く積み上げていた藁山も、

ここ最近は乾燥続きだということで

今回は半分ほどの高さに。

 

御幣を振って経文を読み、

観客たちのお祓いを終えると、いよいよ藁山に点火。

 

 

講員たちと地元の消防団が見守る中、

瞬く間に高さ3mほどまで炎が立ち上って、

祭りはクライマックスへ。

炎の熱気に歓声が上がりながらも、

どこか厳かな空気に包まれる様は不思議な感覚で。

 

 

次第に小さくなっていく藁山を後に

講員たちが再び富士塚に帰っていくと、

火の始末を引き継いだのは地元消防団(笑)

こういう協力体制がないと成り立たないからね~。

 

 

実はここから先が一番の盛り上がり。

藁山を燃やした灰を持ち帰り、

無病息災、火事避けや豊作を祈って庭に撒くのがご利益。

結構な争奪戦が繰り広げられますよ(笑)

ウチは持って行かなかったけど、

近場の皆さんは鍋だの缶だのを持って参加。

今年は蚊取り線香の缶が一番多かったかな?

 

 

 

こういう持ち手が付いたヤツですね。

ひと夏が終わり、

使い終わった蚊取り線香の缶が生きる、

まさにSDGsな仕組みな訳で(笑)

 

 

こちらが翌日の富士塚。

 

 

108本のろうそくも、

木々に取り付けられた行灯もすっかり片づけられ、

またいつもの風景を取り戻し。

 

 

藁山の灰も、

綺麗に持ち帰ったみたいですね。

 

 

江戸時代から連綿と続く、中里の火の花祭り。

都内では富士塚こそ残るものの、

すでに消滅してしまった講も多いとか。

講員たちの高齢化が気になるところながら、

この祭りを見て育った子どもたちが

いずれ引き継いでくれることを祈りたいな、と。

 

ぜひ一度お越しくださいな。

来年もまた9/1の開催ですよ。