歌舞伎の大道具の発達を促したのは、大道具師の長谷川勘兵衛。
11代目長谷川勘兵衛は、3代目尾上菊五郎と組んで怪談物の仕掛道具を発明しました。
明治時代に大道具師の名人とうたわれたのは、孫の14代目。
「骨寄せの骸骨」は、ばらばらの白骨が寄り集まってみせます。
錦絵「新富座本普請落成夜劇場看客群衆図」は、明治11年7月の4代目歌川国政の作。
正面には、市川團十郎の三升紋がみえます。
怪談物の舞台を作るのは、役者と作者だけではなく、妖怪や幽霊を登場させる特別な道具が必要であることを教えてくれます。