会津・須賀川の旅(10)―相楽等躬屋敷跡―。 | 新潟大学 中本真人研究室

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芭蕉と曾良が須賀川に入ったのは、元禄2年4月22日。

本町の相楽等躬(本名伊左衛門)の屋敷に入ります。

 

 

等躬は、問屋業を営む須賀川宿の有力者。

また須賀川俳壇の中心的人物でもありました。

 

 

23日、等躬屋敷の一隅に庵を結ぶ隠遁僧の可伸を訪問。

その次の日には、可伸の草庵で歌仙が巻かれました。

 

 

この歌仙で芭蕉は「隠家やめにたゝぬ花を軒の栗」と発句を詠み、のちに「世の人の見付ぬ花や軒の栗」と推敲しています。