函館から戻ってきてまだ1週間経ってませんが、世間は結構コロナの話題が出るようになりましたね。まあ自分が函館行く前から沖縄はコロナがやばいと話題にはなっていたけども、ここにきて勢い加速というか若駒Sのディープインパクトみたいな感じの伸びになってるかな。で、最下位ぶっちぎり独走中の西武ライオンズさんでもコロナハザードで続々離脱。ちょうどオールスターでお休みはいるんでその分まだ救いがあるかなと思うけど、一体どうなる事やら。皆さんもお気を付けて。
さて、今週行われる重賞は日曜の中京記念。動画は作っていないのでここで掘り下げていこうと思う。
今年は小倉での開催で21年、22年と同じ条件の小倉芝1800。小倉1800は1角までの距離が短いので入りのペースはそれほど速くならない。実際に21年は4Fが47秒9で5Fが59秒9、22年は4Fが48秒1で5Fが59秒9と重賞でもそれほど速くはない。しかし2コーナーが下り坂になっているのでそこからペースアップしやすく、4角10番手のカテドラル、同じく4角10番手のクラヴェルが馬券になっていて単純な前残りという傾向ではない。また22年は前走マイル組でワンツースリー。21年もカテドラルが前走マイル組で勝ち馬アンドラステもマイル重賞で実績があった。開催終盤とはいえ平坦で時計の出やすい夏の小倉、加えて2角から流れていくだけにスピード要素が求められていると言えそう。道悪だと話は変わってくるだろうが、時計が速いならマイルでの実績を重視する手も有効かもしれない。血統的には21年、22年と連続で好走したカテドラルはダンジグ持ちだったが、注目したいのはそこではなくサーゲイロードの血。ベレヌス、ファルコニア、クラヴェルもサーゲイロードの血を持っていた。もっとも、クラヴェルがサーゲイロード的な軽さで走っていたかというとそんな事はないが、平坦適性という意味では役立つ血統と言えるだろう。今年の出走馬ではまずニホンピロキーフか。父はキタサンブラックで母父がスウェプトオーヴァーボード。キタサンブラックが持つサクラバクシンオーはスウェプトオーヴァーボードとニックスで、それはキタサンブラックを挟んでも有効。キタサンブラックは血統背景から平坦は合っているが、この馬の母方を見てもデヒアにニホンピロウイナーだから平坦ベストなのは間違いなく、ドンピシャに合うのは京都外だろうが、小倉も3戦3勝でここも得意な舞台と言えるだろう。母方のマイラーっぽさも受け継いでいる馬なので1800は気持ち長いが、こなせる範囲ではあるし今回は短縮。鞍上も良くコンビを組んでいるし上手く乗れるだろう。前走は坂のある阪神で距離も2000。展開的にも結構タフで持ち味を発揮できなかった。気のいいタイプで使える脚もそれほど長くないので入りが重要になってくるが、条件としては今回の方が間違いなく合っていると思うし、適条件の京都外マイルではソウルラッシュやセリフォスにも食い下がれるくらいの馬。巻き返しがあっても驚けない。仮に雨が降っても問題なく、56.5㌔なら期待してみたい。他にはセルバーグか。父はエピファネイアで母父がキンシャサノキセキ。母方はクロスが薄いわけではないがノーザンダンサーの血がキンシャサノキセキが持つリファールだけで結構使い勝手がいい血統構成。母母父Broad Brushはチェロキーローズとハウのニアリークロスでスピードを増幅させた様な配合で、そこにボリクリとハビタットを持つエピファネイアが配され、平坦にも十分対応できる下地がある。実際に今年の小倉大賞典では3着と好走しているし、当時と同じくらいの走破タイムになってくればここでもチャンスはありそうだ。母方はどちらかと言うとマイラーなので逃げの脚質に出たのも順当。エピファネイア×フジキセキはワイルドリスク的な面が出やすいので気のいい馬も多いしナタの斬れ的なストライドになる事も少なくない。なので小回り自体は合っているとは言えないだろうが、1800自体はベストだし最終週の馬場も歓迎。仮に雨が降っても問題はなく、父的に逃げてこその馬だから鞍上とも手が合いそう。前走はやや強引な逃げとなりながらも3着馬とは僅差で踏みとどまっていて、着順程悪い内容ではない。2走前がスタートで後手を踏んで逃げられなかっただけに、ここは外の偶数枠が理想。正直同型が揃い過ぎている感はするものの、軽視はできない1頭だろう。決め手に欠くがどこでも大崩れがないアルナシーム、距離はベストなのでトップハンデでも格好を付けたいエルトンバローズ、上がりが掛かって面白いロングランなども上位候補。
ドゥウレッツァが本当にインターナショナルに挑戦するようで。馬券売るならとりあえず買うけど、キャロットはずいぶん海外に意欲的ですね。ヨーク行くくらいなら東京でもいいんじゃないかと思うけど。