週末の重賞 5/4,5 | NAKAMEの中央競馬重賞予想

NAKAMEの中央競馬重賞予想

主に重賞を中心にNAKAMEさんが予想します
データと血統を中心になるべく穴っぽい馬を狙うスタイルです

大概、月が替わって最初の更新の時は○月になりました。から始まることがとても多い当ブログですんで、今回もやらせていただこうと思います。5月になりました。これ、元ネタというか出典としては僕たちと駐在さんの700日戦争という、昔流行ったブログ小説があって、その中の何巻か忘れたけど使ってる場面があったんですよね。それもかなり序盤、最序盤くらいのところで。シュールネタ大好きな人間なのでこれはいいと思ってこっちでも使いまわしてるわけです。すいませんね、パクリで。でもぼく駐はほんと好きでね。映画も見たし。今はもう更新してないみたいですが書籍化された奴はいくつかあるんでまだまだワードの在庫は残っておりますよ。

 

 

さて今週行われる重賞は3つ。まず土曜の京都新聞杯。そして日曜の新潟大賞典とGⅠNHKマイルC。いづれも動画等は作っていないのでここで掘り下げていこうと思う。

 

 

まずは京都新聞杯。

中京開催時も含めて、ダービーに直結するステップかというと微妙な所だが、ロジャーバローズ、サトノラーゼンはダービーで好走。今年はGⅠ出走歴のある馬もいるし、どの程度のレベルになるかチェックは必要か。昨年は京都開催に戻ったが、ペース構成自体も以前の開催に近い感じのものだったし、基本的には上がりが速くなる決め手勝負になりやすい。まあ昨年はキレキレの馬がいなかったような印象もあるが。血統的には毎度京都で同じような事を書いて申し訳ないが、やはりサーゲイロードのラインとプリンスリーギフトのラインが強く、カーリアンも好走が目立つ。ただ1周非根幹という条件だけにヌレサド、トニービンもさっぱりダメというわけではなく、2着3着であればむしろ圏内は多い。今年の出走馬ではまずインザモーメントに注目してみたい。父はキズナで母父がカーリン。母がディルガなのでリビアングラスの全弟。キズナ×ディルガの血統的なポイントと言えばやはりストームキャット≒ロイヤルアカデミーのニアリークロス3×3で、更にアンブライドルドも入るからディープの黄金配合も踏襲する形になっている。母方はMixed Marriageの直系でもあり、牝系の底力という点でも強調点がある。兄のリビアングラスは菊花賞4着でそこから今春は海外の長距離重賞を転戦したが、体型的にはこの馬の方が長距離適性は高そうな印象で、前走も7頭立てとはいえしっかり後ろを離して完勝。2200よりは2400の馬だろうが、スローで運べればそこまで大きなマイナス材料ではないと思うし、キズナにストームキャット≒ロイヤルアカデミーだから京都外回りは合っている舞台。ここでも上位を期待したい。昨年のホープフルSは前で受けた馬ほどその後の好走が相次いでおり、ペース耐性という意味でも重賞でやっていける経験をしている強みがこの馬にはある。他にはプレリュードシチーか。父はハービンジャーで母父がメイショウサムソン。ヌレイエフを持つハービンジャーの有力なニックスで、母自身はサドラーのクロスとヌレサドニアリーでもある。メイショウサムソンがプリンスリーギフトの血を持っているし、この馬自身サーゲイロードの薄いクロスを持っている。ちょっとジリっとしているというか抜群に斬れるという感じではないが、ストライドで走る馬だし京都外回りは決して不得手では無いはず。体型的にも2200までなら全然こなせると思うし前走の京都2歳S組も決してレベルが低いメンバーではなく、レース自体も59.1-60.7と前半から突っ込んでいく流れでかなりタフ。そういう競馬を経験できたことはとても大きい。体質の弱い馬で前走後は色々あったらしく、ここは万全の出来で出走させてくる事はないかもしれないが、血統面から侮る事は出来ないし地力でどこまでやれるか。時計の決着だとちょっと苦しいところもありそうだが、好勝負を期待したい。京都は合うキープカルム、京都自体はどうかも延長で先行出来れば面白いファーヴェント、距離が延びていい印象はないが、血統的にはセクレタリアト≒サーゲイロードが光るベラジオボンドなども上位候補。

 

続いて新潟大賞典。

昨年一昨年はハンデ頭が勝利しているが1番人気の勝利は過去10年でなし。ただ3着内では5頭圏内まで来ているので全く信頼がないわけではない。昨年は極端な不良馬場となって馬場巧拙の差がハッキリ出たので参考とするべきか微妙な所だが、比較的前が残りやすい新潟のレースとしては差してくる馬の台頭はやや多め。3コーナーまでが約950Mもあるので流して入りやすいという側面もあるが、春の新潟は馬場が基本良くないのでそこまで前残りのバイアスになりにくいという面もあるのだろう。開幕週を見ても差してくる馬も馬券圏内には入っていて、差し勢は今年も軽視できないか。極端な不良馬場だった昨年を除く直近9回の血統的な傾向で言うと、勝ちタイムが58秒を切ってきた22年と16年はサーゲイロードの血を持つ馬が5頭3着内に入り、22年勝ち馬レッドガランはカナロア×ボリクリという配合。逆に直近9回の平均勝ちタイム約1分58秒8よりも遅かった年ではヌレイエフであったりトニービンであったり、リボーのクロスやダンジグ、バックパサーなどパワーを強調したような血を体現した馬の好走が目立つ。今年は59㌔台が2頭、58㌔台が3頭と比較的重ハンデ馬が揃った印象だが、まず注目してみたいのはマイネルクリソーラか。父はスクリーンヒーローで母父がムタファーウエク。シルヴァーホークの3×3でノーザンテーストの4×5で、基本的には曲飛に出やすい配合だし、実際に曲飛に見える。なので新潟外回りがベストとは思わないが、今のやや時計の掛かっている馬場は合っていると思うし、今週もそこまで時計が速くない馬場になってくればこの馬としては都合がいい。前走は出遅れた事で寧ろリズムよく運べた感じで強いというよりは上手くハマった印象が強いが、2000ならある程度の位置に収まった方がいい。なのでまずはスタートが肝心。ただ体重が増えて血統通りの成長曲線を描いているのは確かで、相手が前走よりは軽くなるここはもっとやれていいはず。延長も歓迎でもう少し距離があってもいいくらい。ハンデも56㌔なら問題なく、後は転厩初戦でどこまで調整が進んでいるかというところか。金鯱賞で強引に前に行った組とセルバーグの出方がこの馬の好走も左右すると思うが、理想は牽制しあってのスロー。他はレーベンスティールか。父はリアルスティールで母父がトウカイテイオー。リアルスティールはミエスク由来の硬さを伝える傾向が見受けられ、基本的にはストライドをしなやかに伸ばすというよりは掻き込んでパワーでナンボや、というタイプが多い。ただこの馬の場合は母方の影響も強いのかストライドが良く伸びるし動きがしなやか。広いコースは合っているし気性的にも2400よりは2000の方が合う。平坦も問題ないし、ここは条件そのものは合っている部類だろう。ハンデは58㌔だが、トップハンデではないだけマシ。気になるのはやはりデキ。前走の香港ヴァースは全く見せ場もなく敗れてしまったが、聞いた話では香港入りしてから思うように調整することが出来なくて状態を上げられなかったとのこと。今回はそういった出来事があった後に帰国初戦という事でやはり不安は残るし、わざわざローカルを選んで復帰してきたところにも状態を見ながら、というのが見受けられる。能力だけなら上位馬に見劣らないので、万全とは言わないまでも7割8割くらいの仕上げで出ることが出来れば前走からの巻き返し、前進があっても驚けない。成長力という点ではまだ奥がある。時計が掛かるなら前走から前進しそうなダンディズム、マイペースで行ければもう少し走れるヤマニンサルバム、ダラっとした脚を使うので前がやりあってほしいが、どこでも大きくは崩れないリフレーミングなども上位候補。

 

最後はGⅠ、NHKマイルC。

3年前は内容的にも将来的な活躍という意味でも高いレベルにあったが、GⅠ級のレベルにあるかは年によってばらつきが大きい。今年は割と素質馬が揃った印象だが、果たして。直近3回は全て1秒以上の前傾ラップで、そもそも0秒1でも後傾ラップになった年が過去10年で1回しかない。世代限定のマイル戦だけに1200型、1400型の出走も多く、直近3回で言えば昨年逃げたのは1200で勝ち上がったフロムダスク、一昨年は1400でOP勝ちしたトウシンマカオ、3年前は1600で折り合いが微妙だったピクシーナイトがそれぞれ逃げていた。なのでペースの追走力が重要、マイラーらしいマイラーを買っておくべきレースと言えるのだが、今年は短距離路線からの先行勢というのが比較的薄い。シュトラウスが暴走しないかがまたカギになりそうだ。血統的には道悪だった昨年はキンカメ持ちのワンツー。良馬場であればストームキャット持ちが強く、時計の決着であればやはりこの血。最近はサドラー持ちも上位が目立つが、そういった馬は必ずマイラーらしい血との組み合わせなのも無視できない。今年の出走馬ではまずジャンタルマンタルか。父はジャスティンパレスの半兄のパレスマリスで母父がウィルバーン。何度か書いたがパレスマリスは北米的ダートパワーというよりは柔いスピードが勝ったタイプで日本向きなスピードを秘めているタイプ。母がA.P.Indy、ストームキャットを持つので時計への対応力は高く、何か突出して抜けた才能があるというよりは全ての面が高いレベルに完成しているという印象。コースも問わないしここでも着はまとめてくるだろう。前走の皐月賞は気持ち早い仕掛けに見えた感じもあったが、高速巡行的に持ち味は出し切った。全体的にタフな競馬だっただけにどれだけ反動がないか、状態を維持できるかというのがポイントになる。距離が短くなるのは歓迎ではあるが、出来ればスローの方がいい。相手関係は一気に変わるが決して見劣りはしない。他にはダノンマッキンリーか。父はモーリスで母父がホーリーローマンエンペラー。馬体重こそ460㌔弱でそこまで大きくはないが、馬体はマイラーらしい肉付きでデインヒルの影響を感じさせる。フィジカルで走るし前走も決め手爆発という末で素質を改めて見せつけた。気性が前向き過ぎて難しい乗り方を毎度強いられるが、後方でじっとしてしっかり折り合った前走は収穫点があった。マイルだとある程度流れてくれた方がいいので今年のメンバーで前傾ラップになってくれるかどうかだが、東京も問題ないし元々朝日杯FSで本命を打つくらいに評価していた馬。脚が溜まりさえすれば上位を争うくらいの力は持っている。楽しみは大きい。東京は問題なく、後は手替わりがどうかだが素質の高いアスコリピチェーノ、こちらも手替わりが気になるがスローならマイルでも問題ないアルセナール、決め手がないので前走のようにマイラーらしい前受けで頑張りたいボンドガールなども上位候補。

 

 

世間的には本格的にゴールデンウィークですかね。中目黒さんは一日早く休みが終わるのでもう鬱です。もっと休みが長くなりませんかねえ