京都新聞杯 予想 | NAKAMEの中央競馬重賞予想

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データと血統を中心になるべく穴っぽい馬を狙うスタイルです

土曜の京都競馬場は晴れの予報。含水率、クッション値共に平均的だし先週も時計の出る馬場だったことから、土曜もある程度は速い時計が出るだろう。今年のメンバーを見てみると、絶対に逃げたい馬も徹底先行を貫くような馬も見受けられない。行く可能性があるとすれば枠の並びや出の良さ的にキープカルムかもしれないが、2200は微妙に長そうだしそこまで飛ばしてはいかないだろう。となるとペースが速くなる可能性は低いか。京都開催時の京都新聞杯の傾向を見てみると、ダービーに直結する年はそこまで多くはないが、昨年1着サトノグランツは神戸新聞杯を勝ち、3着リビアングラスは菊花賞で4着。20年1着ディープボンドは天皇賞春で2着3回3着1回、19年2着ロジャーバローズはダービーを勝ち、18年1着ステイフーリッシュは長丁場で真価を発揮といった具合で、将来的に2400以上の距離に活躍の場を見出す馬の好走というのが見受けられる。コース設定的には入りが若干上りのレイアウトという点や3コーナーの坂があるのでレースを通して流れ続けるという事があまりない。加えて2200という距離からダービーを狙う中距離、中長距離馬の参戦で構成されるメンバーなのでよりステイヤー的に走るレースになるのだろう。血統的には京都らしくサーゲイロードとプリンスリーギフトのラインがやはり強く、天皇賞春に続いてここでも軽視できない存在。他にはカーリアンなども強い。ただ2着3着という事に関して言えばヌレサドであったりトニービンも圏内に入っている。まあある意味京都中距離らしい傾向ではあるが、ヌレサド、トニービンを買うならある程度前受けできる馬の方が買いやすいだろう。想定で一番人気になっているのはヴェローチェエロ。硬い捌きを見せるリアルスティール産駒はとても多いが、この馬自身はヌレサドニアリークロスで欧州的な血を包容し、セクレタリアトも母方の奥にあるのでサーゲイロードもニアリー。なのでリアルスティール産駒としてはそこまで硬い捌きではないし、ストライドも伸びる方。母方はマイラー系で親戚にはアグリなどもいる血統だから将来的にはもう少し短い距離に寄っていく可能性はありそうだが、現状はまだ緩さもあって2200はこなす。時計への対応が未知だがここでも崩れず走っても驚きはない。

 

本命はインザモーメントに打ちたい。父はキズナで母父がカーリン。母がディルガという事でリビアングラスの全弟ということになる。ストームキャット≒ロイヤルアカデミーの3×3というのがやはり配合としては見所の一つで、カーリンはサーアイヴァーの血を持っているからこの辺とも絡む。更にアンブライドルドを持つ母方なのでディープの黄金配合を踏襲しているのも評価点。牝系を遡るとMixed Marriageの直系に行きつき、底力という点でも重賞で十分足りていいだけの構成にはなっている。兄のリビアングラスは前述の通り菊花賞で4着ではあったが体型的にはそこまでステイヤーっぽさはなく、寧ろインザモーメントの方がステイヤーっぽいスラっとした脚長体型で、コース適性、距離適性に関してはこちらの方が上だろう。前走は折り合いを我慢しながらという運びだったが、ラストはしっかり離したし、小頭数で強い相手がいなかったとはいえしっかりと走り切れた。距離が短くなるのはそこまでプラスではないがスローなら問題ないし、京都外回りの中距離戦なら重賞でも期待してみたい。

 

 

◎インザモーメント

○ヴェローチェエロ

▲ベラジオボンド

☆プレリュードシチー

△ジューンテイク アドマイヤテラ

 

ベラジオボンドは体型だけで見れば距離延長は歓迎とは言い難く、2200は長い印象を受ける。ただシャリーフダンサーが入るカナロア産駒なので京都に替わる事はマイナスではないだろうし、キンカメを弄るクロスもあるので字面の上ではギリギリこなせそうな条件のように見える。時計に対応出来れば前走くらいは。プレリュードシチーは体質の弱い面が出て復帰が延びただけに状態面がカギ。ただ京都2歳Sの内容は悪くなく、父も母父も京都向きと言える血統。力通り走れば力差はないだろう。アドマイヤテラは重賞でなかなか結果を出せていないレイデオロ産駒だけに重賞初挑戦のここはちょっと強気になれないが、距離が延びるのはプラスだし鞍上はレイデオロ産駒と良くハマっている。いい意味で雑に乗った方が持ち味を出せそうだ。