阪神大賞典 予想 | NAKAMEの中央競馬重賞予想

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データと血統を中心になるべく穴っぽい馬を狙うスタイルです

日曜の阪神競馬場は雨予報で馬場が悪化していきそう。土曜は思ったほど高速化した馬場ではなかったように見えたが、それでも水準には時計は出ていた。その中で雨が降って馬場が悪化すると、やはり時計は掛かりやすくなってくるかもしれない。今年のメンバーを見てみると先手争いをしていきそうなのはディアスティマかジャンカズマのどちらかだろう。ただディアスティマはムルザバエフ騎手だし、ジャンカズマは小沢騎手継続で前走でも積極的に行ったところから、ジャンカズマの方が逃げる形になるかもしれない。阪神3000の特徴は内回りを周回する点で、外回りを走る京都の3000M級よりも前を捕まえようという意識が強くなって比較的早めにラップが上がり、持続戦のような様相を呈す。しかし今年は割と中団好位の差し勢が多いかなという感じで前を追いかけていく馬は少なそうな相手関係。雨で時計は掛かるだろうが、果たして例年ほど持続質な消耗戦になるかどうか。坂とタフな馬場をこなすパワーは求めたいが、今年はある程度前が楽を出来ると見て先行出来る馬も狙ってみたい。血統的にはディープの血を持つ馬が3連覇中で4年連続3着内と好相性だが、道悪だった21年、19年を見てみるとロベルト持ちやKey to the Mint、バックパサーなどパワーやしぶとさに優れる血を持つ馬が上位に入っていた。阪神の重賞だからサドラーやヌレイエフも強くて、道悪時もユーキャンスマイル、ナムラドノヴァン、シャケトラがヌレイエフかサドラーの血を持っていた。ディープっぽいしなやかステイヤーよりは、少しジリっぽさを持ったパワー、しぶとい血統を体現した馬を狙うべきだろう。これを書いている段階での1番人気はテーオーロイヤル。今勢いのあるキンカメ系×マンカフェという配合で母が非ノーザンダンサーというリオンディーズ産駒においては非常にレベルの高い配合でもあって、底力では劣らないし実績でも上位なのは疑いようがない。ただ2走前は展開負けでそこまで気にする必要はないが、基本的に良績は東京や阪神の外回りに集まっていて、どちらかと言えば広いコースが合うタイプ。阪神内では天皇賞春の3着があるが今回は当時ほどの激流にはならないはずで、内回りの巧拙が出るペースと読んでいる。となると本命を打つまでには至らないという結論。

 

 

本命はサヴォーナに打ちたい。父はキズナで母父がスニッツェル。毎度お馴染み、母父スニッツェル有能論者でございます。スニッツェルが母父として優れているというのはこちらでも力説しているのでそちらを見てもらえれば。スニッツェル自体は短い距離で活躍した馬で、この馬のしぶとく斬れないがバテないという走りは祖母ラプーマのハイペリオン的な影響が強く、この馬の距離適性もやはり母父譲り。キズナの牡馬というのは多くの場合パワー偏重になって中団待機よりも前で受けてナンボな馬に出がち。そういう意味でもこの馬は前で受けた方がいいし時計も掛かった方がベターだろう。前走は前が競る流れになってこの馬の持ち味が引き出されたところがあり、ある意味では展開に恵まれて好走したとも言えるのだが、こういったハイペリオン体質の馬は大体京都は不得手。この馬に関しては母父スニッツェルがダンジグの血を引いているからなおのこと急坂周回の方が合っているはずで、舞台適性では前走よりも今回の方が高いはずだ。今回は中8週とやや間隔が空いた割には1週前と当週の2本しか強い負荷をかけた追い切りをやっていなくて、その辺の状態がどうかというのが不安点。ただ2勝クラスを勝った時も中10週としてはそんなに本数が多くなかったし、そこまで調整に手が掛かる馬ではないのかもしれない。ここのメンバーでは前に行ける分があるし次よりはここで買いたい血統でもある。4歳世代はとやかく言われるが、長い距離に関してはそこまでレベルが低いとは思っていないのでここで格好を付けて欲しい。

 

 

◎サヴォーナ

○シルヴァーソニック

▲テーオーロイヤル

☆ユーキャンスマイル

△ブローザホーン ディープボンド

 

シルヴァーソニックは8歳になって昨年4月末以来とだいぶ間隔はあいたが、オルフェ×トニービンだから晩成の血統でもあるし阪神も結果を残している舞台。2年前の3着馬でもあり大きく印を落とす必要はないだろう。ステイヤーとして、一日の長を見せつけたい。ブローザホーン、ディープボンドは天皇賞春の方が適性に合った条件だと思っているのでここではちょっと印は落としたい。というか今年は京都向きステイヤーがかなり揃っている感じ。