週末の重賞 1/13,14 | NAKAMEの中央競馬重賞予想

NAKAMEの中央競馬重賞予想

主に重賞を中心にNAKAMEさんが予想します
データと血統を中心になるべく穴っぽい馬を狙うスタイルです

朝起きたら山川穂高さんの人的補償が和田毅さんになるという報道が出ていて、こりゃビックリだなあとか思ってたら。仕事が終わって帰宅したらなんとなんと甲斐野で決定。某スポーツ紙が1面使って和田毅と書いたのは一体何だったのか。西武ファンとしては甲斐野さんには頑張ってもらいたいけども、あれだけデカデカと報じていたのに何で甲斐野になったのかという経緯はとても気になりますね。その昔、死神と呼ばれたクローザーがプロテクト外になって人的補償になりそうになった時、そっち行くなら引退するとかすったもんだあってリストから外れたなんて話があったけど、正直そういう勘繰りもしてしまいますね。FA制度が始まってもう何十年も経つのに、この辺が不明瞭で整備されてないのはNPBの落ち度だし、選手会もFA期間短縮しろとか言ってもこんな体たらくじゃ世間は認めないでしょう。野球ファンとしてちゃんとしろと言ってやりたい。

 

 

さて今週行われる重賞は3つ。まず土曜の愛知杯、そして日曜の日経新春杯と京成杯。いづれも動画等は作っていないのでここで掘り下げていこうと思う。

 

 

まずは愛知杯。

例年であれば中京で行われるレースだが、今年は1月から小倉が連続開催という形になっていて、このレースが小倉で行われるのは20年以来4年ぶり。開幕週の牝限ハンデという事で例年とはだいぶ勝手が違う。20年の時も開幕週であるのは同じだが、当時は天気が悪く重馬場で勝ちタイムも2分1秒と時計が掛かっていた。今週末は天気が良いようだし、当時の結果をアテに出来るのかどうか。ただ馬場状態に関しては画像なんかを見ると見た目はいい感じに生育しているように見えるし、小倉は9月1週の開催を終えると次がこの冬の開催と間隔がかなり開く。新潟と違ってしょっちゅう雪が積もる地域でもないので芝の生育がしやすく、冬場と言えど開幕週であれば時計は出る方になっていると考えるのがベターだろう。血統的な所では20年はやはり重馬場なのでそういった馬場をこなした馬が上位に入った感は強く、参考程度としたいが、シャーペンアップのクロスで父がドリームジャーニーのアルメリアブルームが2着に入ったように小回り向きの機動力は欲しい。単に平坦向きという事であればディープを始めとするサーゲイロードであるとか、プリンスリーギフトの柔い血。そして小倉ではハービンジャーにも注意しておきたいが、今年は該当馬の出走はなし。今年の出走馬ではまずウインピクシスか。父はゴールドシップで母父がロージズインメイ。ゴールドシップは現役時のイメージとは裏腹に産駒は平坦巧者が多く、また牝馬が走りやすいフィリーサイアーというのも特徴的。母方にヘイローとロベルト、ダンジグ、トムフールという機動力に富んだ血が複数入っており、この馬自身はヘイローとロベルトがクロスし、トムフールも薄いニアリークロスが入っている。母が1200で4勝というところからも機動力が武器の馬だと思うし、小倉で勝っているように平坦の方がベター。前走はワンターンのマイル戦で外枠を引き何もできなかったが、1周のここでは違った立ち回りが出来るだろう。相手に恵まれた分55㌔を背負う事になってしまったが、福島記念の内容は決して悪くないし牝馬相手に当時くらい走れれば上位は可能だろう。他にはローゼライトか。父はキズナで母父がアフリート。アフリートの肌なので兄や弟はダート馬に出ているし、牝系の活躍馬自体も割としぶとさを活かすような馬も少なくない。ただこの馬は牝馬が走りやすいキズナ産駒で母方に入るハビタットを刺激する格好になっており、斬れがないのは牝系ならではだが好走しているのが新潟京都札幌と平坦コースが多く、サーゲイロード、セクレタリアトの非力さが伺える結果。なので3歳時に小倉で2戦して結果は出ていないものの、舞台適性自体は決して低くないはず。着実に馬体重を増やして成長が伺えるし、この辺はディープ×サドラーの影響もあるのだろう。前走はGⅠ級相手に積極的に行きすぎた感があって、この馬のペースで走ることが出来なかった。ここは53㌔で14頭立て、前述の通り厚い層ではないのでマイペースで行ければもう少し違う結果が待っていると思う。イマイチ成長してこないが1周は問題なく脚はあるミスフィガロ、時計が掛かってこそだとは思うが素質は高いミッキーゴージャスなども上位候補。

 

続いて京成杯。

昨年勝ち馬ソールオリエンスは皐月賞を制覇。毎年こういったレベルの馬が出てくるわけではないが、クラシックに向けてチェックしておきたい重賞。そのソールオリエンスは内容こそ物足りなかったがダービー、菊花賞で好走し、4着サヴォーナは2400以上では安定した走りを見せている。一昨年3着ヴェローナシチーもその後2500で2着というレースがあったし、割と中距離質な面が求められている印象があり、後のステイヤーが顔を覗かせる、と言ってもいいかもしれない。勿論クラシックを目指していくメンバーもいるので中距離×マイラーという配合も好走できるが、ロジックとしてはホープフルSに近いとも言える。血統的にもロベルトやダンジグが強かったりと急坂へのパワーは重要で、斬れるというよりもパワーやしぶとさというのを重視したい。今年の出走馬ではまずジュンゴールドか。父はロベルトの血が入るエピファネイアで母父がゼンノロブロイ。エピファネイア×ゼンノロブロイは先週のフェアリーSを勝ったイフェイオンに代表されるように比較的勝ち上がりや素質馬が多い配合で、ニックスと言っても差し支えない。兄にジュンブルースカイ、親戚にはマカヒキなどがいるリアルナンバーの牝系。ヘイローのクロスが入っているしベストではないかもしれないが中山にも対応できる下地はあり、相手強化はドンとこいという血統でもあるのでコースと重賞挑戦というのはそこまで割引材料ではないだろう。前走はスローを嫌って途中から先頭に立つ競馬だったが、ラストは上がり最速タイで押し切り。最後の方は流していたし実質的には上がり最速を出せるくらいの力が残っていたと思う。脚力は十分。ここは距離を延ばして折り合えるかというのがポイントに。時計の出る今の馬場自体はこなせるはず。他にはハヤテノフクノスケか。父はウインバリアシオンで母父がシンボリクリスエス。全兄弟のカミノホウオーはダートの短距離馬だったが、フォルム自体はこの馬も短いところに出てもおかしくない印象は受ける。ただしっかりと脚長な分だけ短距離向きではないかなという感じもあり、現状では2000は守備範囲だろう。もう少し胴や背に伸びが出てくれば適性は更に長くなるかもしれない。母がロベルトの3×4ではあるが、この馬自身はそこまでロベルトが煩い感じの馬体には見えない。が、前走は一捲りというレースだったし内回り向きの機動力は有しているのかもしれない。斬れる脚はなさそうなので今の時計の速い馬場は課題になってくるが、急坂や内回りの適性では上に入ってきそうだしノーチャンスではないだろう。中山に替わってどうかだが、レガレイラと同血でスケール感もあるアーバンシック、中山の方が合っていそうなバードウォッチャー、中山では常に気を付けたいレイデオロという事でレイデラルースなども上位候補。

 

最後は日経新春杯。

今年から京都に帰ってきました。中京開催時から1F延びるし外回りの下り坂で諸々条件が違う。ただ中京開催時は開催6日目で12月からほぼ連続開催となっていたことからもタフな馬場だったが、今の京都はちょっと思った以上に時計の掛かるコンディションになっていて、その辺りは今年に限って言えば似通っているところかもしれない。改修前の傾向で言えば外回りだけに基本は差し優勢だが、穴をあけるのは先行勢という感じ。5F通過は多くの場合60秒を超え、中間2Fも25秒台になる年もあり、きついラップを刻み続ける消耗持続戦という形にはなりづらい。しかし新装京都、特に外回りのレースでは見た目のメンバー以上にペースが流れて結果的に持続力を問うレースが多くなっている。それだけに前走で走り切れなかったディアスティマと控えて良さを出せなかったリビアングラスの兼ね合いというのが一つポイントになりそうだ。血統的な話ではやはり京都外回りだけにディープとステイゴールドが強く、京都らしい結果になっている。先週はロベルトであったりと比較的パワーに優れる馬が優勢の場面が目立ったが、1週経ってその辺がどうなるか。今年の出走馬ではまずシンリョクカに注目してみたい。もうこのブログでは何度も取り上げてきた馬だが、父はサトノダイヤモンドで母父がキングカメハメハ。母がレイカーラでカーラパワーの牝系という事でダノンシャークが親戚にいる血統。カーラパワーはフランス血脈譲りのしなやかな決め手が売りの血統で、京都外回りは牝系レベルでは合っている。この馬場合、3歳春くらいまではこちらの影響が強い走りをしていたし小柄で非力で見た目は寂しかったが、しなやかで中距離質の強い印象だった。ただ夏を越し秋になって馬体重が増えるとハイペリオン的というか、しなやかさというよりは持続力、重厚さを備えた感じで持続質な脚を使うような印象に変わってきた。府中牝馬では折り合いがどうかという面があってその辺は馬力が付いてきたというところなんだろうけど、前走は下りで上手に走れず展開的にも不発と言っていい走りに。この辺をどう受け止めるかだが、距離が延びる事、時計の掛かりやすい馬場というのはこの馬向きだと思うし、強い馬とひたすら対戦してきたのでここでようやく相手が落ちるレースに出れたというのがプラス材料か。とにかく賞金を積まないと先がないのでまずは連対を目指してほしいし、重賞タイトルを取れる器でもあると思うので頑張ってもらいたい。他にはヒンドゥタイムズか。父はハービンジャーで母父がディープインパクト。ハービン×ヌレイエフはニックスで代表馬が良く出ている配合。ディープが入るハービンジャーは非力だったりサイズが出ない馬も多いが、この馬はそういった事がない。牝系を辿るとsomethingroyalに行きつく血統で、これはサーゲイロード、セクレタリアトを生み出した母でもある。前述の通り、サーゲイロード、セクレタリアトは平坦巧者で急坂のない京都は合うし、この馬もまた小倉や京都巧者。距離に関しては少し長い印象はあるものの、舞台適性という意味では最上位級だろう。今回は休み明けで中間は時計面から強い負荷は掛かっていな印象があり、しっかり走れる状態になっているかが気になるしトップハンデを背負わされるのもどうかなとは思う。ただ時計の掛かる馬場はこなしていて問題はなく、しっかりと脚を溜められるルメートル騎手というのはとても魅力的。4歳勢に太刀打ちできるポテンシャルは持っている。距離はもっと欲しいがしぶとさでは随一のサヴォーナ、菊花賞がガチ仕上げだったので菊花賞4着の評価が難しいが京都は合うリビアングラスなども上位候補。

 

今週から3月末迄ずっと3場開催です。財布と頭にゆとりを持って頑張りましょう。