愛知杯 予想 | NAKAMEの中央競馬重賞予想

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土曜の小倉競馬場は晴れの予報。馬場はいい状態で競馬を迎えそうだ。今年の愛知杯は小倉の開幕日という事で例年とは勝手が違う。20年も小倉で行われてはいるが、当時は天候が悪く馬場状態は重。ハッキリ言って今回とは相関性があまりないと思う。小倉は冬場に雪が降りまくる地域ではないので芝の生育はしやすいし、元々2角から下るレイアウトの平坦コースだから時計が出やすい。良馬場なら尚更で、ローカルらしく傷みの進行は速いが開幕日なら速い時計が出ると考えたい。今年のメンバーを見てみるとグランスラムアスクが行きたそうだが、テンはそんなに速くないし大外のテリオスマナは軽量49㌔で、これを活かすなら先行する形だろう。気になるのはルージュスティリアの出方で、本質は中距離の馬だろうが、折り合い面を考慮して短いところを使われてきた。今回の2000自体はこなせると思うがモリス騎手と初コンビでガツンと行ってしまう可能性はありそうで、そうなると緩いペースにはならないかもしれない。全体的に見て重賞実績馬が少なく勝ちに行くという形を作りやすいメンバーで、どの馬が先行するにしてもスローのまま過ぎていくというのは個人的には考えづらいと思っている。同条件の小倉記念を例にとっていくが、23年~14年までの10年で良馬場だった8回の5F通過平均タイムは約59秒1。馬場差が夏と冬では違うので鵜呑みにはできないが、前後半だけで言えば前傾ラップになる事も少なくない。小回り平坦で時計が出るならサーゲイロードやプリンスリーギフトというところに注意したいが、前傾ラップや緩みがない展開になるとしたらサーゲイロードの平坦向きの血だけではなく、しぶとさというところも意識したい。

 

 

悩んだが本命はフラーズダルム。父はキズナで母父がホワイトマズル。ビジュノワールの姉で親戚にはラブリーデイなどがおり、遡ると日本で大繁栄しているペルースポートに行きつく。これまでは控えて脚を溜めて弾けさせる競馬をやっていたが、昨年の新潟記念、新潟牝馬Sでは先行策を披露。どちらも馬券圏内には入る事は出来なかったが、新潟記念はダルダルに緩んだという程遅くはなかったし、新潟牝馬Sにしても4F~6Fの間が13.0-13.8-12.8とかなり緩んだが、ラスト5Fが11.80-12.0-11.8-11.9-11.8とロンスパ戦のような感じで一気に流れた。馬体を見ると牝系の影響が強い曲飛で、この一族出身のジオグリフもそうだったが内回りで真価を発揮する面がある。そしてこの馬はトニービン×ノーザンテーストの晩成血統。阪神牝馬Sでも晩成の血が開花した、という話をした気がするが、トニービンの先行はまさにそれ。前走のディセンバーSは詰まり通して全く能力を発揮できておらず参考外と言っていいし、1周コースで真価を発揮する血統をここでもう一度期待してみたい。以前は斬れを活かす競馬をしていたが、トニービンの先行ならむしろ流れてくれた方が強さを出せる。母父ホワイトマズルもどちらかと言えばしぶとさが身上の血統でもある。ローゼライトが53ならこの馬も53でもいいのに、とちょっと愚痴りたいところだが、2列目からしぶとく踏ん張るような競馬を期待したい。

 

 

◎フラーズダルム

○ウインピクシス

▲ローゼライト

☆ルージュスティリア

△ミスフィガロ ミッキーゴージャス

 

ウインピクシスは小回り適性という意味ではここでは最上位クラスだと思うし、急坂よりも平坦の方が合っている。トップハンデ55㌔はちょっとどうなんでしょうという印象はあるが、枠がいいし先行して流れに乗れれば巻き返しは可能。ミッキーゴージャスは距離は問題ないだろうが、血統だけ見れば気持ち時計は掛かって欲しいクチ。コスタボニータは字面以上に立ち回り上手だが、2000は気持ち長い印象。