憲法9条で平和というガラパゴス信仰を疑う(1) | 中丸啓オフィシャルブログ Powered by Ameba

【憲法9条で平和というガラパゴス信仰を疑う】





「憲法9条によって日本の戦後平和が築かれてきた」という、学校教育やマスコミ、学者などによる論調は、平和安全保障法制への国会議論の中でも情緒的反対派の多くにあるように「戦後70年の今こそ、日本国憲法9条の意義を再確認し、日本と世界に輝かすべき時です。それこそが、世界に広がる暴力の連鎖を断ち切る保障です」(九条の会)等と憲法9条によってこれまでの日本の平和が保たれていると主張し、遂には「ノーベル平和賞」へのノミネート推進まで行っている。



日本では、日教組による学校平和教育も含め、もはやデマを超えた「ガラパゴス9条信仰」と化している。





では、国際的平和の基準とは何か?




オーストラリアとアメリカを拠点とする民間の国際研究機関「経済・平和研究所IEP Institute for Economics and Peace)」が、世界各国・地域の平和度を示す「世界平和度指数GPI Global Peace Index)」を発表している。



このランキングはイギリスの調査機関「エコノミスト・インテリジェンス・ユニットEconomist Intelligence Unit)」がデータを収集し、経済・平和研究所をはじめ世界各国の研究者、シンクタンクが、158の国と地域について、犯罪・治安、軍事情勢、テロの脅威、政治の安定性などの指標を数値化したものだ


また、データ収集にあたっては、エコノミスト・インテリジェンス・ユニットだけでなく、ロンドン大学キングス・カレッジ・ロンドンの「国際刑務所研究センター」や、イギリスの人権団体「アムネスティ・インターナショナル」、スウェーデンの「ストックホルム国際平和研究所」、イギリスの外交・安全保障政策の研究機関「国際戦略研究所」、「国連難民高等弁務官事務所」、「国内避難民モニタリングセンター」などの研究機関・国際機関も協力している。



言わば、この調査データが「世界標準の平和指数」であるといえるのではないだろうか。





その調査指標と情報源、評価配分を以下の表に示す。



【続く】