前回に続き、なかじきやの既成インソールをご紹介。
なかじきやのインソールで最も薄いものがこのMultiインソールです。価格は\5000です。
インソールを使ったことのない方でも違和感なく使っていただけるように薄く、柔らかめのインソールです。
種目を問わず、自転車での使用を想定したインソールです。
熱可塑性プラスチックをコア材に使い、温めて成型することで足にピッタリになります。
これがコア材です。
画像の右側が小指側になります。
小趾側は小趾球下までプレートを延長しており、母指球側よりも厚くなります。ペダルを踏み込んだ時に前足部が少しだけ母指球側へ傾くことで、力が外に逃げないようにしてあります。
これだけだと足が内側に傾いてしまうので、横アーチサポートを大き目に作り、土踏まずのアーチサポートは側面まで巻き込むように作っています。
外側も同じような形で両サイドから踵周辺を包みます。
ところで、靴にはカウンターという芯が踵部にあります。踵をまっすぐに保つ役割があるのですが、ほとんどの靴はくるぶしの下くらいまでしかありません。
母指球手前くらいまであれば足を支える力は強くなるのですが、そこまで延長するとアッパーが足を包むのを阻害してしまいます。
Multiインソールはカウンターを延長するような効果がありますが、柔らかめの素材を使用しておりアッパーと一緒に動きます。
ペダルを踏み込んだ時に踵が倒れ込むような動きをした際にはインソールも動きますが、支えつつ動き、カウンターがインソールを支えるという動きになります。
結果、余計な動きは最小限になり足が安定します。
コア材と足の位置関係はこんな感じ。
熱成形するともっとフィットしスタビライザーのような効果があります。
ちなみに商品はコア材がむき出しではなく、ファブリックでカバーしています。
表側は高反発クッション材です。CXよりも固めで、よりダイレクト感に優れた素材です。
厚さは2mmと薄く、ほとんどの靴に入れられます。もしスカスカする場合はクッションやコルク板を追加することでサイズ調整が可能です。
水にも強くヘタりにくい素材です。
足を支えるという機能では他のインソールに譲りますが、フィット感の向上はこちらの方がより高められます。
店頭やシクロクロス会場出店ブースでは試着、試用も可能です。
気軽にお立ち寄りください。