新製品のお知らせです。
シクロクロス用インソールとして販売していた「CXインソール」がフルモデルチェンジします。
その名は「CXone」価格は\9000です。
高速化するレースシーンやグラベルライドにも対応できるように木型をブラッシュアップし、素材の形状や使い方なども新しくなっています。
CXoneはインソールの剛性、足の安定性、足への追従性のバランスを追求しました。
インソール剛性は推進力、足の安定性は推進力と操作性、足への追従性は操作性や足裏の感覚のつかみやすさに影響します。
パワーを推進力へ変換する事と、自転車を操る事をサポートをする機材としてCXoneを開発しました。
この3要素を満たすインソール、こんな風に作っています。
まずはインソールの剛性から。
CXoneは3種類の熱可塑性プラスチックでベースプレートを作っています。
画像の緑は硬め、薄緑はやや柔らかめ、白い背景に見えるのも実は耐衝撃ポリスチレンという樹脂です。
緑と薄緑を熱成形するとこうなります。
画像は真空成型の途中です。
母趾球~小趾球の前まで伸びた緑のプレートがペダルを踏みこむ力をクリートまで伝えます。
この時土踏まずと踵の外側を支えつつ少しだけたわみながら前へ力を伝えます。
母趾~小趾に広く均等に荷重がかかるように真ん中の凹み(足側からは出っ張り)が横アーチを支えます。
小さいMTBのペダルですが広い面で踏み込めるようになり、ロードペダルのような踏み応えになります。
これは安定感にもつながり、コーナリングで踏ん張る時にも効果があります。
こちらは耐衝撃ポリスチレン(HIPS)を成形した画像です。
インソール全体を薄いHIPSで成型しています。
全体の剛性感が増し、足裏全体で踏みこむ感覚になります。
商品はHIPSがむき出しではなく、カバー用ファブリックと踏み込み位置には滑り止めがあります。
次に足の安定性です。
上記の緑のプラスチックプレートが底から足を支え、下記の薄緑のプラスチックプレートが踵周辺を包みこむことで、靴の中での足の余計な動きを抑制します。
こちらが薄緑のベースプレートです。必要な部分以外は切り取ってあります。
やや横、下からはこんな形です。
青色の高反発クッション材はグリップ力が高めで、滑りにくくなっています。
また、足のねじれを抑制する形状により、ペダリング時の足のブレを軽減します。
最後に足への追従性です。
剛性を高めればパワーロスは減らせますが、硬すぎるインソールは突き上げ感や、靴のフィット感が悪くなったりといったデメリットがあります。
特に、シクロクロスでは降車する場面もありますし、不安定な路面を走るために足裏の感覚をスポイルしない事が重要です。
また、グラベルツーリングなどでは歩く場面も多く、やはり硬すぎるインソールは足が疲れてしまいます。
なのでCXoneは必要な部分は硬く、そうでない部分は足になじむように柔らかめの素材を使用しています。
使用素材も熱可塑性プラスチックが主ですので、どうしても形が合わない場合、熱で変形させることも可能です。
足に合いつつも踏み込み時などに少しだけ変形するように作っています。
このように、インソール剛性、足の安定性、足への追従性を追求したインソールがCXoneです。
価格は\9000(税込み)
店頭、シクロクロス会場の出店ブースでは試着、試用も可能です。
ぜひ体感してみてください!