大阪万博が開催されています。
会場への入場やお目当ての 入館に予約が必要だっり、入場し
てからも現金が使えなかったり、いろいろ大変なようです。
よく準備をしてから出かけたほうがよさそうです。
さて、この大阪万博の開会式に天皇陛下が来阪され、ご挨拶されています。
そのお言葉に、感銘を受けました。
一部、掲載させていただきます。
「大阪・関西万博」を契機として、世界の人々が、自分自身だけでなく、周りの人々の「いのち」や、自然界の中で生かされている様々な「いのち」も尊重して、持続する未来を共に創り上げていくことを希望します。
自分自身だけでなく、周りの人々の『いのち』や自然界の中で生かされている様々な『いのち』も尊重する。
これここそ、日本であり、日本文化であると、私は思います。
我々が稽古する合氣道も、自他共に尊重するということであり、その精神は、日本の文化そのものであると思います。
自分だけが大事であり、自分だけが良ければよいという考え方は、西洋的個人主義であり、一つの絶対神のみを信じる一神教からくるのではないかと思ったりします。
日本は八百万の神々を信じる多神教の国であり、様々な神を信じられる、それぞれを認め合える、それが日本の文化ではないかと思います。
自分の正義だけを主張し、相手が正義と思っていることを否定することから、個人では喧嘩となり、国と国の間では戦争になるのではないかと思います。
かといって、自分の大事なものを護れず、他人のことばかり認めていれば、個人も国も滅ぼされてしまいます。
このため、日本の文化を護れる力を持っておくことが求められると思います。
今の時代、武力的な戦争だけでなく、経済戦争、情報戦争等が、様々な所で繰り広げられています。
こういう時代だからこそ、自他共に尊重しあうという日本の文化が大事ではないかと思います。
その日本文化の精神を具現化する合氣道を、合氣道発祥の地である日本で育ち、今、合氣道を稽古している者にとっては、稽古を通して、日本文化の精神を継承していくことが、その務めではないかと思います。
日頃の稽古で、技の技術を向上させていくことは大事なことだと思いますが、日頃、稽古していることを、日本の文化の継承に繋げられなかと思います。
自他共に尊重しあえる稽古を考えていきたい思うものです。