昨日は父がお世話になっているグループホームの会議がありました。
私は利用者として参加させていただいているのですが、昨日は問題のある利用者の行動について議題に上がった。
お散歩に出るのが趣味なYさんは、梅の実やリンゴ、栗などを盗んでしまう癖があり、認知症のため子どもの頃の記憶の中で深く考えずに持って帰ってきてしまうことが多々あり、今までは皆さん理解があって、許されてきたそうなのです。
しかし4月、庭の桜の木の枝を折って持ち帰ったとクレームの電話があり、謝罪に伺ったところ駐車場の車の中を物色したとのことでご立腹だったそうなのです。
介護士さんは車を除くことはあったとしても、扉を開ける行為はしないと思うので、そこはちょっと信じがたいけれど謝ってきましたとのことで、今後このYさんにどのような対応をしようかという話し合いになったのです。
この施設がある地区の民生委員さんは、「この地区の畑とかしている人たちに一度挨拶に行って、「声かけてあげてね。」と伝えておけば、問題を起こしそうになったら止めてくれるかもしれないし、何か問題が起きても許してくれると思う。」と意見を出してくれました。
施設の人たちは「お茶やご飯の時間には必ず戻ってくるし、GPSについてるベルを鳴らすと「なんか鳴ってるんだ。」と早々に帰ってくるし、まだ散歩を禁止するほどのことではないから、地域で見守ってもらえるならば、今まで通り散歩を愉しんで欲しい」と言っていて、なんて優しい世界なんでしょうと頭の下がる思いでみなさんの意見を聴いていました。
実はこの問題児は私の父で、名前を伏せて議題に上げてくれたのですが、だいたい意見がまとまったところで「名前を伏せていただきましたが、実は私の父でして、ご近所に挨拶も行きますし、事例として色々提案してもらい、私も対応しますので、何でも言ってください。」と伝えました。
「ここまで来たら、町内の痴ほう症徘徊事例として利用してもらい、今後のお役に立てることが出来れば幸いです。」
娘の私からしたら迷惑でしかないから、鍵かけて散歩を禁止すればよいと簡単に考えるところを、どうやったら今までと同じく気分よく散歩に行けるのかを一生懸命話し合ってくれて、素晴らしい地域に住み、素晴らしい方々と出会い、私も父も本当に幸せ者だなぁ～と改めて実感しました。
いやぁ～。本当に有り難い限りです✨
私も優しい人になりたーい✨