2/16にリリースしました新アルバム、動画ご覧いただいた方々と、アルバムCDをご注文いただきましたみなさまありがとうございます。
今読んで初めて知った方、まずは動画からぜひご覧くださいませ。
それではCDについてその1です。
以前にご説明したこともあるかもしれません、このアルバムは、「Yokohama Reunion」さんの企画プロデュースで、レーベル会社・レコーディングスタジオとしてのプロモーションでまず演奏動画を、さらに録音したものをアルバムにしていただくというところからまず僕にお声がけいただき、前作ではピアノ浅川太平さんとデュオでリリースしておりまして、今作は2作目となりピアノ外山安樹子さんとの作品になります。
全10曲のうち、本記事では前半の5曲についてご紹介いたします。
1.「Reflections in the city」
アルバムのタイトルにもなっている曲で、中江曲です。
今まで僕自身が作ってきた曲は、メロディは割とシンプルでおとなしい、しかしコード進行を少し凝ったものにする、というものが多かったのですが(と言っても総数は多くないし全然発表していない汗)、今回はメロディを活気ある動きにするというのを軸に作ってみたのでした。加えて、フレーズごとに間隔をあけたり余韻を感じる間をあえて入れずに、次から次へと展開・進行していくような流れを作り、サックスの通常音域の上から下までのほとんどを使用する(その時のスケールに準ずる)という設定で、するとコード進行もただシンプルなわけにはいかず、かといってギチギチになりすぎず自由度を少し残しておく、と考えながら取り組んでいたら曲完成するまで結構時間かかりまして、結局かなりの難曲となり演奏も大変でした(笑)。この難曲を受け入れ、一緒に演奏で魂吹き込んでくれた外山さん、超感謝です。おかげでとてもお気に入りの曲(演奏)となり、いろんな意味でインパクトあるなと思いアルバムタイトル&一曲目にもってきました。
ちなみにレコーディング時にまだタイトルは決まっておらず、悩みまくった結果その半年後くらいにやっとひねり出して決めました。
2.「Rock with you」
2~3曲は入れようと思っていた洋楽でしたが、レコーディング終わってみれば洋楽この1曲のみとなりました。完成されている有名曲で沢山カバーされているとなると、リズムを変えるorコード進行を改造するあたりがアレンジの取っ掛かりとなりやすく、「ジャズだし5拍子にしてみた!」というのが今作です。いや正確には「5拍子にしたらかっこよくなると思ったからしてみた!」かな、言葉にするとかなり薄っぺらい響きですが。余談ですがこのアレンジの感じはバンド演奏でもやりやすいだろうなと思っていたら、外山さんのリーダーライブに参加出演した際にこの曲やりまして、案の定バンドでも良い感じのサウンドでした。
3「Moanin」
言わずと知れたジャズ名曲。有名で聞きやすいジャズスタンダードを選曲するときに外山さんに相談してみたところ、知人やピアノ生徒さんなどに聞いていただいた中でいくつか挙がった中からこの曲に決めました。もちろん僕自身も好きな曲です。表情一つ変えずにメロディ部分は遊びで?変化をつけて吹いています、ちゃんとした原曲バージョンとぜひ比較してお楽しみください(笑)。この曲の演奏のサックスソロ、何度か聞きなおしてみたら我ながら笑ってしまう、とあることに気づいてしまったのですが、もしも気づいた方はぜひご連絡くださいお待ちしてます。
4「But beautiful」
この美しいバラードは以前から好きな曲なのですが、今回選曲した決め手は、ガガ様がベネット氏とデュエットしてるのを選曲時期に久々に聞いたからでした。バラードを演奏するのはとても好きで、時間の制約と共演者から敬遠されなければずっと演奏していたいなと思うくらいです。加えて曲の本編が終わりエンディングに向かうときにカデンツァ(独奏)部分を入れるのが好きで、こちらも制約がなければもっと時間をかけて演奏していたい部分でもあります。自分が好きなことや大事にしていることをダイレクトに表現しやすいゾーン、という感じです。
5「You'ed be so nice to come home to」
3曲目のモーニンからここまでがジャズスタンダード枠ということになります。この曲も外山さんと打ち合わせした時に挙がった候補だったような、あるいは自分で決めたかどうだったか、もはや記憶があやふやです汗。ジャムセッションなどでもよく演奏する、名曲として親しまれています。ので、すでに世の中でいろんなバージョン名演がありますけれど、今回のデュオならではの良さももちろんありますので、楽しんで聞いてもらえましたら嬉しいです。
ここまでがアルバムの前半部分になります。一曲目はともかく、聞きやすいジャズを、という感じでかためてみたつもりです。とはいえ演奏内容はいわゆるガチで取り組んでいます。しかしながら聞きやすい感じがあるとすれば、音色の編集(ミックス)していただいたYokohamaReunionさんのおかげだったり、そもそものデュオ編成というのが効果的なのかなと思います。
そして、ピアノの外山さんについてです。僕が20代の頃(やや遠い目)から不定期ながら共演を重ねており、最近も多い時は毎月一回くらいのペースで一緒に演奏することもあります(月に一回共演というのはわりと多いペースの部類になります)。
みなさまお気づきの通り、デュオにおいてメロディはもちろん重要ですがそれ以上に全体の世界観を作り上げるのは今作の場合ピアノ外山さんによるものとなります。例えば「But beautiful」はメロディから先に曲が始まりますが、最初のフレーズを受けて素敵な景色が広がっていくあの感じだったり、前後しますが「Rock with you」ではサックスのアドリブソロを聞きながら同時進行でリズムやコードの音のタイミングや構成音を変化させていくアンテナの張り方やキャッチして演奏へ反映させたりなど、一緒に演奏している時の外山さんの素晴らしさ、メロディやサックスソロの時のピアノにぜひ注目して楽しんでいただきたいです。そこに外山さんのメロディや音楽に対しての愛を感じることができますし、素敵な人柄そのものがプレイににじみ出ています。もちろん聞かせまくってくれるすごいピアノソロや、後半に出てきますオリジナル曲にも!
なんだか自分で思っていたよりも文章長くなってしまいましたが、アルバム前半のご紹介でした。
それとお知らせが遅れてしまいましたが、3/3に静岡ラジオK-mixのジルデコの番組に収録出演しまして、アルバムのことご紹介させていただきました。多分アーカイブでYouTubeで後日視聴できる、と思います。自分の声聞くのは演奏の録音聞きなおすよりショックを受けそうな予感がするので聞くのこわいですが。。。聞いた方いらっしゃいましたらぜひ感想教えてくださいね、良い感想だけお待ちしてます。。。
今まで何度も書いてますが僕がジルデコで好きな曲をご紹介です。
自分のライブでも演奏するくらい好きです。もう10年前になりましてなかなか青臭い箇所もありますが↓
いろんな思い出がよみがえってきて書きたくもなってきますが、今回はこの辺で。
CDアルバム紹介その2も後日投稿しますのでぜひまた覗きにいらしてくださいね。動画やアルバムの試聴もぜひよろしくお願いします!←詳しいことは冒頭の動画の概要欄から(youtubeサイトで視聴からの)ご覧ください!