2017年にtwitterにて私が実際に100社以上の企業で働かせて頂いた経験を元にtweetさせて頂いた「良い企業と悪い企業の見分け方」を、改めて記事として以下にまとめさせて頂きました。

 

 

 

「働きやすさのプライオリティ編」

~経営者が働きやすく社員が働きづらい企業は悪い企業~

良い企業というのは、如何に良い人材を集めるかに視点が向いています。そのため、社員にとって働きやすい環境を作ることを大事にしています。逆に、悪い企業は経営者にとって働きやすい環境を作ることを大事にしています。
例えば、通勤に関して。良い企業は社員を中心に考えますので、通勤が便利な場所に社屋があることが多い。逆に、悪い企業は、経営者の自宅付近に社屋などがあり、経営者にとっては通勤が便利だが社員にとっては不便な場合が多い。
或いは、服装に関して。良い企業は経営者は常にスーツだが、社員の服装は自由。逆に、悪い企業は、経営者は私服だが、社員はスーツの場合などが多い。
働きやすさという面が経営者と社員のどちらにシフトが置かれているかを見ることで、大抵の判断はつきます。経営者にシフトが置かれている場合は、自分たちが社員とは違う特別な存在であると勘違いしている場合が多いので注意が必要です。

 

 

「従業員の去り際編」

良い企業は従業員が辞める際、なぜ辞めるのかという理由を明確化し顕在化していない問題をあぶり出し改善に努めます。辞める従業員であれば上司や同僚の顔色など気にせず本音を言ってくれるケースが多いためです。

悪い企業は、従業員がなぜ辞めるのかよりも、いかに問題に目を向けず問題を問題として露呈させないかを考えます。問題の改善よりも、自らや会社の保身を重視します。その為、大抵は従業員の自己都合で終わらせます。社内環境が改善する事もなく、同じ問題が何度も起こります。

 

 

「張り紙編」

良い企業の壁にある張り紙やポスター、或いはテプラなどには従業員のやる気を奮い立たせる目標や共有すべきビジョンが書かれています。その為従業員は無意識でお尻を叩かれることになりモチベーションが上がり易い環境が多い。

他方で悪い企業の壁にある張り紙やポスター、或いはテプラなどには従業員に対する「禁止事項」や「注意事項」ばかりが書かれています。その為従業員は無意識で足枷や重石ばかりが増えることになりモチベーションが下がるばかりか自由な思考や発想も失われていく環境が多いと言えます。

 

 

「上司からの指示出し編」

良い企業の上司は、お客様や取引先に対して、部下が伝えづらそうな事や部下が行動を躊躇うような事は、部下に代わって上司自らが率先して行います。経験が豊富な立場の人間が難しい事を行うのは当然と考えています。

他方で悪い企業の上司は、お客様や取引先に対して、自分が伝えづらい事や自分が行動を躊躇うような事を、部下に代わりにやらせます。大抵は「仕事だから仕方ない。何事も経験。」などと体のいい曖昧な自分に都合の良い理由を付けては、部下が立場が上の人間の指示に従うのは当然であると考えています。

 

 

「モチベーション喚起編」

悪い企業の人間たちのやる気の起こさせ方は、相手が不愉快になる行動や言動をし、相手を怒らせるような事を多用します。怒り=やる気だと勘違いをしているということです。怒りに継続性はなく信用を失うだけです。

良い企業の人間たちのやる気の起こさせ方は、マネジメントに活用できる心理学や脳科学などの学術的なデータを心得た上で、科学的かつ医学的なアプローチを多用します。相手が常に冷静な状態で最大の力が発揮できるように誘導します。その為、お互いの信頼や信用が増していきます。

 

 

「ミーティング・面接編」

悪い企業の場合、事前に確認し予定していた時間にミーティングや面接が始まらないことが多い。開始時間がルーズという事は、終了時間も曖昧になる事を意味しています。これは、サービス残業の多い企業の特徴と言えます。

良い企業の場合、事前に開始時間とミーティングにかかる時間、終了時間の3つが明確化され予定通りに始まります。相手の時間への配慮は、ミーティングや面接に止まるものではなく社員を含めた他者への配慮や考え方の顕れ、或いは社内における業務の進め方が顕在化したものである場合が多いと言えます。

 

 

「労務管理編」

 悪い企業の場合、常に社員が楽をしていないか、サボっていないかを監視する傾向が強くあります。社員に支払う給与を出来るだけ少なくし、給与以上の労働をさせる事で企業の利益にしようとします。

他方で、良い企業は常に社員が働き過ぎていないか、無理していないかを監視する傾向が強くあります。短期的で誰でも理解できる利益や損失よりも、中長期的視点で金額換算が難しい安定雇用によるリクルーティングコスト削減や労働生産性向上、企業の社会的信用による利益などを求めています。

 

 

「退職編」

 悪い企業の多くは、その会社を辞める際には会社側に問題があるケースでも辞める社員側に全ての問題があることにされてしまいます。更には、その後の転職がしづらい状況にされたり、転職の際に不利な状況を作られてしまいます。

他方で、良い企業の場合は、例え辞める社員側に問題があったとしても社員個人の問題ではなく会社側の責任だったことにしてくれたり、その後の転職に支障が出ないようにしてくれたり、或いは、転職がしやすい状況にして送り出してくれます。その為社員が辞めたがらず、入りたがるという傾向があります。

 

 

 

 

 

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中山兮智是(なかやま・ともゆき)
1978年東京都生まれ。建築設計事務所にてデザインの基礎を学んだ後、05年からフリーランスデザイナーとして活動。大学には行かず16年大学院にてMBA取得。これまでに100社以上での実務経験を持つ。

 

・(旬の人時の人)異色の経歴を武器に活動するMBAデザイナー

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