福岡・久留米のぶっちゃけ社労士(主に会社側の視点で、労使間の建設的な信頼関係構築を目指し、企業の継続・繁栄のお手伝いをする、ぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用と労務管理の町医者 吉野正人です。

 

5月7日 正当な指導に対するパワハラと過剰反応する被害妄想型社員について考える。

 

5月7日火曜日。今日からゴールデンウィーク明けで仕事の方も多いと思います。今日は、最近話題が多くなっているパワハラについて書きたいと思います。

 

※オトナンサーより引用

 

「パワハラだ!」 正当な指導に過剰反応する“被害妄想型”社員、どう対処すべき?
4/25(木) 6:10配信 オトナンサー
「被害妄想型社員」にどう対応する?
 職場におけるパワハラの防止義務を定める法案審議が国会で始まるなど、パワハラに厳しい目が向けられています。そのためか、上司が部下に理不尽な要求をし、できない場合に罵声を浴びせるといった光景は、以前より減っているようです。その一方で、正当な職務上の指導を行ったつもりでも、部下や後輩が「パワハラだ」と訴えるケースがあるようです。正当な指導に過剰に反応する「被害妄想型社員」に、どのように対応したらよいのでしょうか。社会保険労務士の木村政美さんに聞きました。

注意しない親の増加などが背景に
Q.そもそも、パワハラに公的な定義はあるのでしょうか。

木村さん「公的機関が定めた定義があります。2012年3月に厚生労働省がまとめた『職場のパワーハラスメントの予防・解決に向けた提言』の中に『同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える、または職場環境を悪化させる行為』と示されています」

Q.パワハラを受けたと思い込む「被害妄想型社員」が生まれるのは、なぜでしょうか。

木村さん「被害妄想型社員が増えた背景には、まず、子どもが悪いことをしたり、わがままをしたりしても注意しない親の増加や、学校などで道徳面の指導を受ける機会がほとんどなかったことが挙げられます。

子どもの頃に注意や指導を受けないまま社会人になった人は、自分中心に物事を考えたり行動したりすることが正しいと思うようになり、上司から仕事面での指摘や指導、叱責などを受けると『自分を否定された』と感じ、パワハラを受けたと思い込んでしまいます。

また、マスコミやネットなどでパワハラに関する記事が多く見られることも原因です。それにより『パワハラをするのはいけないことだ』という認識が広がったのはよいことですが、逆に、パワハラではない事例でも『自分はパワハラを受けているのではないだろうか』という過剰な反応が生まれるようになったとも言えます」

Q.もし、正当に指導しているつもりでも「パワハラだ」と言われたら、どのように対処したらよいですか。

木村さん「面倒であっても、まずは会社(総務部など)に『部下(後輩)から指導方法について“パワハラ”だと言われた』ことを報告してください。会社に報告せずに、パワハラを訴えた部下(後輩)と直接話し合いをすることは、お互い感情的になりやすく、後日、さらなるトラブルに進展する可能性があるので避けた方がよいでしょう。

報告があった場合、会社側はパワハラの被害者や加害者、同じ職場で働く社員などに、それぞれ面談アンケートを行い、パワハラの有無を調査・確認することになります。場合によっては、当事者同士が接触しないよう、配置転換や席の移動を行うこともあります」

Q.工事現場など、一つのミスが命に関わる業務などでは、「ばか野郎!」と思わず叱り飛ばすこともあるかと思いますが、こうした言い方もパワハラになってしまうのでしょうか。

木村さん「業務を遂行していく上で必要な指示・命令正当な注意や叱責であれば、パワハラにはならないとされています。工事現場でいうと、『ばか野郎』と叱り飛ばした目的が、部下が危険な目に遭わないよう注意を促すことであれば、パワハラには当たりません。ただ、同じ『ばか野郎』でも仕事の成果に対するものだった場合、パワハラと取られる可能性があるので注意が必要です」

Q.過剰に反応する被害妄想型の社員にパワハラではないと理解させるには、どう対処したらよいですか。適切な指導法とともに教えてください。

木村さん「管理職を対象にしたパワハラ研修はよく行われますが、それとは別に、一般社員を対象にしたパワハラ研修や講演などを実施するのがおすすめです。最近では、新入社員の入社時研修の中で、パワハラに関する項目を講義するケースも増えています。その内容としては、一例ですが『パワハラと指導の違いについて』『叱られた場合の受け止め方を養い、これからの仕事に生かす』などが挙げられます」

Q.「パワハラと指導の違い」とは、具体的にどのようなことですか。

木村さん「指導とは、部下が仕事面で成長し、やる気を出させるように促すことです。そのためには、まず仕事上において叱責(しっせき)や指導の必要性を明確に伝えるとともに、問題に対してはタイムリーにその場で指摘すること、欠点だけではなく長所にも気付きを与えること、指導後は適切なフォローを行うことが大切です。

対してパワハラは、部下の成長よりも上司の気持ちや都合が優先となり、感情的な対応となります。例えば、威嚇的、攻撃的、否定的な態度を取ったり、排除する、過去の失敗を何度も繰り返し追及したりして部下を委縮させ、仕事に対するやる気をなくさせます。性格や容姿など業務上必要がない内容を指摘することもパワハラとなります」

Q.「叱られた場合の受け止め方」とは、具体的にどのような受け止め方ですか。

木村さん「上司に叱責されると、即座に落ち込んでしまったり、逆に反抗したい気持ちになったりしがちですが、まずは指摘された事柄を冷静に受け止め、対処することです。また、仕事上の叱責部下の人格まで損なうものではないので、『私はダメな人間だ』などと否定的にならず、自身の成長につながるものであると前向きに考えることが大切です」

 

※引用終わり。

 

今回の記事は、同じ社労士さんによるパワハラ解説記事で、非常にわかりやすく・有用な記事だと思います。最近は、ネットや新聞等でパワハラに関する訴訟等に関する記事が増えています。会社側の立場の仕事が多い私から見ても、酷い事例が多いのが事実です。

 

しかし今回の記事のような、パワハラに関して過敏に反応している被害妄想型社員と言われる従業員も一部存在していると、私も思います。そして皮肉なことに、被害妄想型社員がさらに部下や同僚にパワハラ行為を行っている場合があります。例えば、経営者からパワハラを受けた(と思っている)正社員が、部下のパートタイマーにパワハラをしている等です。

 

あと一部の経営者・管理職によっては、「自分が出来るんだから、あなたも出来るだろ。」「当たり前なんだから、あなたもできるだろ。」的な、A=Bのような注意をする方がいます。

 

しかし実際はA=Bではなく、考え方性格は人それぞれで異なるのが事実だったりします。被害妄想型社員も、一つの考え方・性格だと思います。部下である従業員の考え方・性格違うため、当たり前と思っていることも違ってたりします。そして、「バカ野郎」と言われた時の受け止め方も、「励み」になる人もいれば、精神的な苦痛を受けたとパワハラと感じる方もいます。

 

今後は、注意・指導する従業員の考え方・性格を把握し、それぞれの従業員に合わせた注意・指導の仕方をせざるを得ないと思います。パワハラと受け止められないような、言い回し・言葉を選ぶ必要があると思います。例えば心理学的には、命令形より依頼形で言った方が、パワハラと受け止められない確率が高くなると思います。

 

 

 

 

なお5月24日金曜日 久留米にて行う自主開催・労務管理セミナー「第29回 パワハラ防止・解決対応と実践「働き方改革関連法」対応セミナー」で、パワハラ対応について詳しく説明したいと思います。詳細は、下記リンク参照の上、参加願います。

※第29回 パワハラ防止・解決対応と実践「働き方改革関連法」対応セミナー案内

 

※写真は先日の夕食で、青椒肉絲・肉じゃが・サラダ等です。

 

以上、福岡・久留米ぶっちゃけ社労士(主に会社側の視点で、労使間の建設的な信頼関係構築を目指し、企業の継続・繁栄のお手伝いをする、ぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用・労務管理・労働トラブル対応の町医者 吉野でした。

 

※お問い合わせや相談したい時は、いつでも下記へ連絡願います。 福岡 久留米 採用と労務管理、労働トラブル対応の町医者 社会保険労務士 吉野正人 移動オフィス 090-2852-9529 (すぐつながります。)

メールアドレス naitya2000@gmail.com

 

ただし労働者側の相談も可能ですが、当事務所は会社側の相談が得意ですので、ご了承願います。 なお労働者の相談は、下記リンクの社会保険労務士をオススメします。

社会保険労務士おくむらおふぃす

 

 

 

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