福岡・久留米のぶっちゃけ社労士(主に会社側の視点で、労使間の建設的な信頼関係構築を目指し、企業の継続・繁栄のお手伝いをする、ぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用と労務管理の町医者 吉野正人です。
5月10日木曜日。今日は、過重労働・パワハラに関する気になる記事がありました。
※TBS News iより引用
東京ガーデンテラス紀尾井町の建設作業員自殺、労災認定
4/19(金) 11:21配信 TBS News i
旧赤坂プリンスホテルの跡地に建てられた「東京ガーデンテラス紀尾井町」の建設に携わっていた男性作業員が、2016年に自殺したことについて、労働基準監督署は「仕事量が著しく増えて、心理的な負担が強かった」として労災と認定しました。
2016年5月、「東京ガーデンテラス紀尾井町」の建設工事に携わっていた男性作業員(当時52)は、都内の自宅で自殺しました。男性作業員の遺族は「工事の発注元だった大手ゼネコン『鹿島建設』の担当者からハラスメントがあったり、所属会社から長時間にわたって残業を強いられたりしたことが自殺の原因だ」などと主張し、労働基準監督署に労災を申請していました。
遺族の代理人弁護士によりますと、渋谷労基署は「仕事量が著しく増えて、心理的な負担が強かった」として、「男性がうつ病を患い自殺した」と認定したということです。
男性作業員が自殺する3か月前は月の残業が50時間だったのに対し、直前の1か月は108時間余りとなり、大幅に増えていたことが認められたということです。
また、関係者によりますと、渋谷労基署は、男性作業員が所属していた業務用厨房メーカー「タニコー」に対し、今年1月、「労使協定で定めた労働時間を超える長時間労働をさせていた」として、是正勧告をしたということです。労災認定を受けて、「タニコー」は、「真摯に受け止め、今後も労務管理については、より徹底して参ります」とコメントしています。
※引用終わり。
私自身、サラリーマン時代、建設業関連の仕事をしていたので、亡くなられた方の状況は推測できます。元請からのキツイ言動等は、正直パワハラだと思います。私自身、サラリーマン時代、発注元からの執拗なイジメは、経験したことがあります。
中小企業において、顧客は大切だと思います。しかし一部の顧客による執拗なパワハラによって、従業員が精神疾患になってしまっては、会社としての売り上げも大切ですが、会社としての人材損失の方が大きいと思います。この記事の場合は人材損失だけでなく、労災認定に伴い、会社に対し安全配慮義務違反に伴う損害賠償請求もあり得ると思います。
今後は、「社内」のパワハラだけでなく、一部の問題ある顧客によるパワハラ対応も大切であると思います。問題ある顧客に対しては、社内の報告・連絡・相談を密にし、担当者個人に任せるのではなく、複数の担当者・会社全体・経営者自ら・複数の管理職で対応等リスク分散が大切だと思います。
また精神的なダメージと、それに伴う過重労働となってしまった労働者に対しては、速やかな配置転換・休暇付与等配慮が必要だと思います。従業員は財産と言う考えを基本に、従業員の無駄な損失をしないよう速やかな対応をお勧めします。
![]() |
労災発生時対応完全マニュアル
1,728円
Amazon |
(労務管理セミナー案内)
5月24日金曜日 久留米にて自主開催・労務管理セミナー「第29回 パワハラ防止・解決対応と実践「働き方改革関連法」対応セミナー」を行います。詳細は、下記リンク参照の上、参加願います。
※第29回 パワハラ防止・解決対応と実践「働き方改革関連法」対応セミナー案内
※写真は、ステーキ宮のハンバーグステーキランチです。肉厚でふわふわして美味しかったです。
以上、福岡・久留米のぶっちゃけ社労士(主に会社側の視点で、労使間の建設的な信頼関係構築を目指し、企業の継続・繁栄のお手伝いをする、ぶっちゃけた相談ができる社労士)こと採用・労務管理・労働トラブル対応の町医者 吉野でした。
※お問い合わせや相談したい時は、いつでも下記へ連絡願います。 福岡 久留米 採用と労務管理、労働トラブル対応の町医者 社会保険労務士 吉野正人 移動オフィス 090-2852-9529 (すぐつながります。)
メールアドレス naitya2000@gmail.com
ただし労働者側の相談も可能ですが、当事務所は会社側の相談が得意ですので、ご了承願います。 なお労働者の相談は、下記リンクの社会保険労務士をオススメします。


