千代田線根津駅から徒歩7分
2つの美術館が1つの敷地に一緒になってて両方見れる
一般1000円。現金のみ対応。
レンガ造りの弥生美術館
大理石?の彫刻が美しい竹久夢二美術館
なんと、弁護士だった鹿野琢見という方が竹久夢二が大好きで、私財を投じて自宅の私有地に2つも美術館を建てたそうです。
弥生美術館では、イラストレーターの森本美由紀展やってました。
こういう画風のイラスト、特に女性では記憶にある方も多いのではないでしょうか。
岡山県生まれの森本氏はイラストレーターを目指して、新宿にあったセツ・モードセミナーで学び、積極的に出版社に売り込んで、イラストレーターとして成功された方です。
20代の頃は、カラフルで女の子の憧れが詰まったイラストをたくさん書き、人気を博したそう。
どれもうっとりするわ〜
フレンチポップなテイストや、往年のハリウッド女優のファッションに深く影響されたイラストが素敵ですね。
30代以降は筆のみで仕上げるシンプルで洗練されたテイストに変遷していった。
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こーゆーのなら、自分でも真似して何とか描けるかも?!笑笑
自分で描いて家に飾るのも楽しそうだね笑笑
特に印象に残ったのは、森本みゆきさんが、学生時代イラストを勉強していたセツ・モードセミナーについて。
今は既になくなっているが、イラストレータの長沢節と言う方が殺到する弟子の申し込みに困って自分で建てた学校なのだそう。
長沢節が自分でデザインと内装も手がけたと言う白亜の洋館で、新宿ながら、パリのモンマルトルのような雰囲気だったそう。
森本美由紀は、そこが居心地良すぎて5、6年も、学校の中のカフェに通ってたそうだ。
そして、長沢節のことも、丁寧にメモに残してて、とても美意識が高くて、映画や音楽などに造詣が深く、洒落てて温かい御人柄だったのがよく伝わった。
雑誌や本のカバー画など、作品がとても多くてどれも美しくて可愛かった。
そして、竹久夢二美術館にも建物内の廊下から行けた。
竹久夢二と言えば、美人画が真っ先に思い浮かぶが、掛け軸やら、文庫本の表紙やら、子供のピアノ練習曲のカバー画も手がけていたみたい。
様々な書体の文字を使ってて、よく思いつくなぁととても感心した。
今見てもとてもポップな印象。
そして、竹久夢二のプライベートでは、3人の女性と愛を育んだらしい。
最初の妻はタマキという人で、3人の子供に恵まれる。
しかし、わりとすぐに離婚。その後別居と同居をしばらく繰り返す。
その後、彦乃という女性と結ばれたため、タマキとは別れる。しかし、彦乃が病弱で23歳で病死。
失意の中にいた夢二だったが、落ち込む夢二を見た友人から、お葉と言う女性を紹介され、夢二の絵のモデルになる。ちなみに夢路より20歳も年下。
私の立場から見ると、タマキと言う女性は、3人も子供を産んだのに性格の不一致と言う理由で、夢二と協議離婚になって、大変だったろうなぁと言う感想が1番大きいよ。
この事実を知って、ちょっと夢二が嫌いになったもん。笑
まぁ、ああいう美人画を多く描いた夢二だったから、ほんとに夢みがちでロマンチストな人だったんだろうな。優しい人だったろうけど。
ちなみに、たまきは、夢二の美人画の発想の源になった人で、とても美しい人だったそうな。
美人でも幸せになるとは限らないってほんとにその通りだよ。
やっぱり女も自立して、自分で幸せを作らないとね。
話は脱線したけど、夢二は春が好きだったようで、春と言う文字を様々なデザインで書いている。
明るい色彩を使うことが多かったようだ。
字体から、春が訪れる高揚感が伝わってくる。
私も春が一番好きだから、少し親近感を抱いた。
こんな可愛らしい象の絵を描いているから、きっと優しい人だったのは間違いないな。
とても充実した美術館でした。
出口で自撮り写真をパチリ。サンルームが緑いっぱいで素敵。
美術館の併設カフェ、港やではおいしそうなドリンクやカレー、スイーツが❤️
カプチーノに夢二のカット画が出てくるって何とも魅力的ではないか、、!!
今回は時間の都合で行けなかったから、残念。
最後に感想。
今日美術館に行けて良かった事は、やっぱり美術館て視野が広がるからいいわぁ〜
イラストとか、中学生以降全く書いてないけど、
こーゆーのを見ることによって、自分でもちょっと書いて見たいなぁって思うもんね。
娘が大きくなったらまた一緒に行きたいし、
こーゆー素敵なイラストレーターの仕事もあるんだよって、娘の世界を広げられるだろう。
森本美由紀から派生して、彼女の先生だった長沢節と言うイラストレータも知れたので、
その人の本を読んでみることにした。
こうしてまた自分の世界が広がって嬉しい。